なんか、自分の本音を、ありのままに綴ったら、
「そんな事書いたらいけません」なら、やっぱ『写真の重要性』については考えざるを得ないね。
だって、『タイトルと画像』だけで『本来自分が1000文字以上費やして訴えるべき苛立ちとか悔しさ』とかを表現出来るんだよ?
凄いよ、写真の可能性っていうのは……。『真実を写す』か。
「こんな事書いたらいけません」とかはあるけど、「こんな写真撮ったらいけません」っていうのはあまり無いだろうから、 写真で表現する事で、カモフラージュにもなるしねっ(伝えたい事が結局伝わらないなら無意味だけど)。
これは堂本剛にも通ずるものがあるなっ。
たとえば彼の『街』って曲に、「何かを守るために愛を伏せる(隠す)なんて不細工だ!!」って歌詞があるんだけど、 結局彼も、自分が色々と思っているけど言えない事を、『歌詞でカモフラージュする事』で伝えてる訳だからね。
黒人差別とか障害差別とか色々と思う所があるみたいだけど、それについて語ったら「そんな事言ったらいけません」の圧力がかかる。
だから、色んな「言ったらいけないこと」を歌詞でカモラージュする。
だから彼の歌詞は、読み取ったら大変な事になる。
「そういう意味なのか、そんな思いが込められてるのか・・・」と、恐怖すらも感じる。
たとえば名曲『これだけの日を跨いできたのだから』の「悲惨な出来事なんてあるのが当たり前じゃない? これだけの日を跨いで来たのだから・・・」は、
一体どんな『言いたくても言えない悲惨な出来事』を隠してるんだ???って考えさせられるし、
その後のサビ「争いに教えられるものっ・・・憎しみ、絶望、命・・・。ありがとうって・・・ありがとうって・・・言えない・・・」
も、凄まじ過ぎるもんな。『本当に言いたい事』をその表現で、色んな規制とか厄介事を避けて誤魔化して表現してる訳だから・・・。本当に考えさせられる。
名曲『縁を結いて』の「目や肌や心の色はそれぞれでいい・・・」は明らかに、語りたくても語れない種族間の問題について語ってるし、
「 水ひとしずくが
海へと走ったら
天へクレッシェンドして行き
地へ落ちて
球とスパイラルで
体に舞い戻るボレロの詞は…
『愛』の歌・・・
『愛』の歌・・・ 」
この部分なんて最初聴いた時は、「なんで剛は時々こんな意味不明な歌詞を作るの???」って不信感すらも抱いたんだけど、
何回も何十回も聴くうちに、「頼む、読み取ってくれ! 『表現の規制で伝えられない思いを隠したこのメッセージ』を読み取ってくれ!!」
って剛の叫びすらも聴こえてくるんだよねっ・・・。
普段散々「僕は日本を愛してるから歌詞に英語は入れたくない」とか語ってるのに「クレッシェンド」とか平然と入れてるのは、
『聴く側を試してる』ともいえるのかも知れないなっ・・・。
でっ・・・、だって、だってさ、たとえば、
●『タイトル:薄汚い奴』
●写真:ホームレスの写真(が、映ってるとします)
って作品を発表するとするじゃん?
これで「薄汚いなんて言ったらいけません!!」って偽善者が、自分もそう思ってる事は棚に上げて怒っても、誤魔化せるからね???
だってタイトルの『薄汚い奴』ってのは、
『撮った奴』が薄汚いのか、『その写真を見た奴』が薄汚いのか、『被写体(ホームレス)』が薄汚いかなんて明言してない訳じゃん?
それなのに関わらず、『見た奴』が勝手に『ホームレスが薄汚い』と思ってるんだよ。
その卑しい心を引きずり出せるのも含めて?凄い。本当に凄いよ、写真って。
(まあ、こうやって種明かししちゃったら無意味なんだけどね・・・
だって今後、『タイトルが薄汚い奴 でホームレスの写真』っていう壮絶な作品出しても、意図がバレちゃうからねっ・・・。)
悪く言えば逃げ道とか屁理屈とか揚げ足とかになるかも知れないけど、揚げ足でも屁理屈でもないね、これは。本当に。
多くは語らなくても戦える、訴えられる写真・・・本当に深いし素晴らしいと思う。
だから……『書く内容には気をつけろ』って事であるなら、想像力をフルに働かせて、写真を利用するしかないねっ・・・。
確かに、もう本当に、インパクトのある一枚なら、俺がダラダラダラダラ書くより、俺の苛立ちは表現出来るしね。
『タイトルと写真内容』で、俺の怒り、苛立ち、切なさ、悲しさ、全てを表現するしかないね。
僅か一枚二枚の写真でそれが表現出来る可能性を秘めてるっていうのも凄いよ。写真。
1000文字書いても伝えられない思いが、1枚の写真で伝えられるかも知れないっ……素晴らしすぎる。
まあ、小説系の物語でもいいんだけどね。
何故なら、メッセージ込めて「あくまでも、登場人物とかナレーションが思ってる事です!!!!」とか言い張ってしまえば逃げられるからねっ・・・。
当たり前だけど、戦い方、訴え方は1つじゃないんだなあっ……。
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