●愛する人への恋文

2012年4月11日、水曜日。
今日は、有名アーティスト達のCDアルバムの発売日だ。
ネット販売が普及したとはいえ、発売日にCDショップで購入し、ドキドキワクワクしながら家路を急ぐ、値段以上の価値を知っている音楽愛好家達はまだまだ健在なので、今日もCDショップは大盛況だ。

そんな昼下がりの某有名大型CDショップ店内。

国民的(本当かよ)人気デュオグループ、『キンキキッズ』の堂本光一(33。？)がこっそり店内の客達を眺めていた。

今日、2012年4月11日発売の、
森山直太朗の最新アルバムCD『素敵なサムシング』を買っている女子高生がいた。

女子高生「ああ。なおたろう様……。なおたろう様ぁっ……」
堂本光一(……)

同じく本日発売の、有名声優、保志総一朗の最新アルバムCD『ONESONGS』を買っている声優ヲタがいた。

声優ヲタ「もはや、保志総一朗の歌唱力は、声優の領域を超えたな」
堂本光一(……)

同じく、本日発売の、岡ゆう子の最新アルバム、岡ゆう子ベストセレクション2012を買っているジジイがいた。

ジジイ「本当に、本当に、ゆうこちゃんは最高じゃて」
堂本光一(……)

同じく、本日発売の、韓国勢カラの最新アルバム、『スーパーガールJAPANTOURSpecialEdition(長いよゴミ)』を買っているキモヲタがいた。

キモヲタ「はぁっ、はぁっ……」コスコス。ドピュ。
堂本光一(……)カルピス臭い。キムチ臭い。

ぶちん(堪忍袋が切れる音)。

堂本光一「てめえら！！　ふざけんなあっ！！！」

と、堂本光一の叫びが店内にこだまする。
ざわざわ(著作権：カイジの作者、福本伸行)。
突然のトップアイドルの出現に、騒然とする店内。

堂本光一「お前等……。なんで、なんで……、」
なんで……？なんで……？？
堂本光一「なんで、今日発売のCDアルバム、『映画宇宙兄弟オリジナル・サウンドトラック』を買わない！？」
と、泣き崩れる堂本光一。小栗旬くん頑張ってるもんね。アニメ『獣王星』の共演で仲良くなったもんね。

長瀬智也(TOKIO)「すいません。今日発売のCDアルバム、『イナズマイレブンGOテレビアニメ熱血サントラ！』ください！！」
堂本光一(……)

岡田准一(V6)「すいません。今日発売のCDアルバム、三浦サリーちゃんの『恋ノ歌』をください」
堂本光一(……)

中居正広(SMAP)「キュウリ、キュウリ頼むべ。2本頼むべ」
店員「ここは八百屋じゃないですよ……」
堂本光一「仲居くんは、本当におっちょこちょいやなあ……＾＾；」

今井翼(タッキー＆翼)「すいません。今日発売の、堂本剛くんの最新アルバムCD、『shamanippon(シャーマンニッポン)　ラカチノトヒ』ください」

堂本光一＆長瀬智也＆岡田准一＆中居正広＆店員＆田中「てめえ、空気読めよ」

ベキベキ。ボコボコ。

今井翼「えっ、ちょっ、何……。なんすか、先輩方？　剛君のアルバム買いに来たんじゃ……」

凄いｗｗｗ
ジャニーズオールスターだｗｗ
この物語、豪華過ぎて笑った＾－＾　＾ｗ＾
シャーマンニッポン共和国の提供で、お送りしました＾ｗ＾

●主題歌：縁(えに)を結(ゆ)いて-livearrangerver(通常初回問わず、最後に収録)　堂本剛

「　縁を結う必要なんてねえよ　死ね　死ね　死ね　死ね　
　こんな腐った世の中で何を結えって云うんだよ？？？
　結う必要なんてねえよ　てめえらゴミカスカスカスどもと
　死ね　死ね　死ね　死ね　死ね　死ね　死ね
　そして　生き返れ　そして　君は死ね　そして君蘇生させろ
　腐った世の中ヲ　死ね　死ね死ね死ね
　腐った世の中を殺せ　みんなで腐った世の中を殺せ
　そして　腐った世の中を　みんなの力で蘇生させろ
　死ね　死ね　死ね　殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
　くさった腐ったくさった　僕たちを　国を　日本を
　殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ
　腐った僕たち　腐った国　腐った政治家　腐った星　くさった日本
　死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
　安心して　縁を結える世界に　もう一度　しろ　
　じゃないなら　死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね殺せ死ね死ね死ね死ね死ね　」

「くそ、春め……」
夏と秋と冬は春に対して嫉妬していた。
春分の日、つまり春の日。
「何故、俺たちの日はないんだ……」と。
「それはどうかな？」と、ハゲ。
「誰だ！？」と、三人(三匹)。
「私は、神様だ」
「なるほど。それで？」
「お前等の日もあるじゃないか。たとえば、秋！！」
「はい？」
「秋分の日があるだろうが！」と豪語する神様。
「あっ！？　そうだった……」バカだった。
「そして、夏！！」
「あ？」呼び捨てにされた事が気に入らないらしい。
「お前の日もあるだろ？」
「デタラメ言いやがって！　夏分の日なんてねえだろうが！」怒り狂う夏。

「夏といえば？」
「花火」
「夏といえば？」
「カキ氷」
「夏といえば？」
「甘酸っぱい思い出」
「夏といえば？」
「海」

突如として、神様と夏の連想ゲームが始まっていた。
「てめえ、何が言いたい！？」気は優しいが短気な夏。
「ふふふ。そう、夏といえば……海だろうが！！」満面の笑みでそう告げる、神様。
「……」
「あっ！？」しばしの沈黙の後、何かを理解した夏。
「そう。海の日じゃ」ニヤリ神様。
「神様……」
「僕達、間違ってました」
夏に続き、秋が言葉を続け、謝罪する。
「わかればいいんじゃよ」二人を優しく抱きしめる神様。
「春、ごめんな……。ごめんな」
「いいんでござるよ。いいんでごさるよ」笑って二人の罪を許す春。

「……」冬は、入水自殺した。

●主題歌：縁(えに)を結(ゆ)いて　堂本剛

「　この花よ……　春夏秋冬、赤咲いて・・・、
　愛にキラリ極み、光り……。
　誰もみな……産声から始まった『今』を、この国で……彩ってる。
　縁を結いて……生きている。12色と1色あたし……、　」



ジャスラック新人社員「……」
ジャスラック先輩社員「行くぞ」
ジャスラック新人社員「えっ、でも……先輩！？　無断で歌詞使ってますよ？」
ジャスラック先輩社員「歌詞？　お前には、縁を結いてが、歌詞に見えるのか？　あれは、日本への、星への……祈りだ！　歌ではない。故に、誰が使っても問題のない、祈りの言葉だ」

2012年2月14日の昼下がり。熊本県熊本市。

「あああああああははははははははははははははは」
誰からもチョコが貰えなくて街中で悲しみのダンスを踊ってた青年に、
一人の初老のお婆さんが入れ歯に付いていたチョコを、
「こじぇ……あげるりゅ、ふが(これあげる)」と渡し、お礼を言おうと思ったら、物凄いスピードで立ち去った。



「うぅっ……。お婆さん……」
悲しみのダンスを6時間15分踊り終えて自分の全てを表現したら(現時点で4時間38分踊ってた)自殺しようと決意していた青年は、お婆さんの優しさに救われたのだ。

時は流れ、3月。

「あのお婆さんにお返しに、クッキーをあげたい……」

街中はまだ何日も先のホワイトデーを先取り、早くもその色を出している。

ネットで接触を試みた探偵に、喫茶店で詳しく話しを聞いて貰う事になった青年。

●携帯メールアドレスから住所と氏名等を突き止める・・・65000円
●変更された携帯メールアドレスから住所と氏名等を突き止める・・・96000円
　あくまでも一例で、アナタが知りたい人の情報を提示して頂ければ、おおよその値段を出します。

「サイトに掲載されてたこれらは本当ですか？」半信半疑で尋ねる青年。
「結論から申し上げますと本当です。勿論、突き止める術についてはお教え出来ませんが」淡々と答える探偵。
「では、2012年の2月14日の昼下がりに、熊本市の健軍商店街で入れ歯に付いてたチョコを青年にあげた初老のお婆さん、って手掛かりでは、何円かかりますか？」真顔で質問する青年。
「！？」
「……」
今までに例を見ない初めての依頼に若干戸惑いつつも、
「それでしたら、150000円ですね」と、探偵。
「わかりました。お願いします」正式に契約を結ぶ青年。

数日後。3月13日。ホワイトデーまでには知りたいという青年の切なる思いに応える形で探偵が、青年の自宅に調査報告に訪れる。

「アナタにチョコをあげたお婆さん……。氏名はわかりました」氏名だけが書かれた紙を差し出す探偵。
「ステキな名前だ……。で、住所は？」早速、お礼に、チョコのお返しに向かう心境で訊く青年。
「……そのオバあさん、ホームレスでした」

熊本県熊本市。
青年は、ベスト電器熊本下通り店で、20メートルのLANケーブルを購入した。
家で開封して眺めながらつぶやく。
「なんで俺こんなの買ったんだろう……」と。
ウツ病にありがちな症状の一つだ。
1550円もした。まあ、20メートルでこの値段は破格なのだが。
だが、使い道が無い。綱引きしようにも、仲間がいない。
ちなみに、LANケーブルは、パソコンとアレを繋ぐケーブルで、クロスケーブルが、パソコンとパソコンを繋ぐケーブルなので、要注意だ。
ガキ「アレってどれですかあ？？？」ドシュドシュ。ガキを殺した。

「思い切って、返品しよう……」
開封してしまったのだが、レシートはあるし、購入から一週間も経過していない。
きっと、返品を受け付けてくれるはずだ

だが……。だが……、
もしこの返品を受け付けてしまったら、店員はこの中古品を『新品』として素知らぬ顔で店に並べる訳だ。
そう思うと……そう思うと……、

3月12日。

熊本県が『くまもとサプライズ』キャンペーンの一環で展開してする、熊本県の正式なPRマスコットキャラクター、『くまモン』。
2011年度ゆるキャラグランプリでは、堂本剛の出身地奈良のせんとくんをも凌いで1位を取った(色々な『大人の力』が動いてね)。
そんなくまモンの誕生日が、今日、3月12日なのである。
熊本県内は勿論、熊本以外の45都道府県からも祝辞が届いている(1県足りないぞｗｗ佐賀をハブくなよｗｗｗｗ)。
「畜生。くまモンめ……」そんなくまモンを妬んでいるのは、
熊本県熊本市に住む青年、タカシだった。
彼の誕生日も、3月12日なのだ。
くまモンと違って、誰も祝ってくれない……。それが許せなかったのだ。
ユースケサンタマリアと勝俣州和の誕生日でもあるのだが、彼等はいい。
お祝いされるに足る人格を備えてるし、いい人達だからね。
だが、別にいい熊じゃないくまモンみたいなヘラヘラしてる奴がチヤホヤされてるのが本当に気に入らなかった。
「コ　ロ　シ　テ　ヤ　ル」
台所に向かい、包丁を手に取るタカシ。
これで、くまモンを八つ裂きにして、熊鍋にして東北の人たちに振舞おうと決意したのだ。
(人気者のくまモンと違って、誰も……誰も俺の事なんて祝ってくれない……)
その時だった！！
青年に、携帯メールが届いた。
殺人、いや……殺ゆるキャラ？を犯す前に見る最後のメールだな……と思いながら、携帯を確認する青年。

●送信者：美容院
●件名：お誕生日おめでとうございます

「　タカシさま　お誕生日おめでとうございます
　　当店では　お得な誕生日特典をご用意していますので　
　ぜひご来店ください　従業員一同心よりお待ちしています　」

(！？)
「うっ、うう……」ボタボタ。
嗚咽を漏らし泣き崩れるタカシ。
彼が生まれた日を祝ってくれる人もいるのだ！！
彼は、一人じゃないのだ！
いや、僕も……君も、みんな、みんな、一人なんかじゃないんだよ！！
愛に包まれているんだよ。


くまモン「はぁっ、孤独だ……。みんなして僕を商売に利用する……僕は孤独だ。愛が欲しい」
孤独な一匹。

「はぁっ……」
2012年3月7日水曜日。熊本県熊本市。
ここに住むゴミカスな、ゴミカスな青年は憂鬱な日々を過ごしていた。
ある日、郵便ポストを確認すると、最寄のスーパーのセール情報の封筒が入っていた。
普段ならロクに見もせず捨てるのだが、何故か気まぐれで見入った。
ゆめタウンサンピアンにて明日、この封筒を持参した先着1000名が無料でくじ引きが出来るらしい。
A賞がゆめタウンの500円商品券200名、B賞がミニスナック菓子800名との事だ。
「マジかよ。500円商品券が当たったら凄く嬉しいよなあ」
棒読みで喜びの言葉を挙げる青年。
その日の夜は、翌日のくじ引きが楽しみ過ぎて眠れなかった。
「寝れない。死にたい。寝れない。寝るのが怖い……。死にたい……」
のではなく、ウツ病なので眠れなかった模様(どんな偏見だよｗｗｗ)。
2012年3月8日木曜日、朝。
毎晩彼の部屋に絶え間無く流れている堂本剛の音楽(言葉)をつけっ放しで出かける彼(節電しろよ)。

案の定、凄い乞食の行列が出来ていた。
(乞食どもが……)と蔑みの目を向ける青年(乞食)。
すると、子供が泣いていた。タマネギも切っていないのに、泣いていた。
「えーん。えーん……封筒なくしちゃったよお……」
どうやら、持参したらくじ引きがひける封筒を紛失してしまったらしい。
(なんて可哀想な子なんだ……)と、同情心に苛まされる乞食(青年)。
(……)乞食たちが、次々とクジを引いている。
中には数名、ちゃんと500円商品券を当てている者も目視出来た。
フジテレビ○の視聴者プレゼントみたいに、あげない詐欺では無いようだ。
「では次の方ぁあ」
「あっ、はい」
待ち続け、やっと自分の番が回って来たので、嬉々としてクジを引く青年。

「はぁっ……」
熊本県熊本市。
ここに住む青年は精神を病んでいた。
死にたい、死ねない、死にたい、死ねない……を繰り返していた。
「生きてればいい事がある」と誰かから聞いたのだが、到底そんな風には思えなかった。
そんなある日、スーパーのマルキョウ熊本市帯山店に訪れる青年。
すると、入り口付近の安売り商品が視界に入る。
「　かっぱえびせん　68円　2012年3月7日(水曜日)限り　」と。
「！？」
「(つд⊂)ｺﾞｼｺﾞｼ (；ﾟдﾟ) ・・・ (つд⊂)ｺﾞｼｺﾞｼｺﾞｼ _, ._ （；ﾟ Дﾟ） …」
思わず、我が目を疑う青年。
定価が136円、スーパーでも大体98円ぐらいで、安い時でも89円とかだろうか。
それなのに、あの、「やめられなくてとまらないお菓子」が、68円だったのだ。
これは歴史的な出来事だといっても、決して過言にはならないであろう。
「生きてればいい事あるって、こういう事なのか？」と自問自答する青年。
「……」
「絶対違うな」
かっぱえびせんと、他の色んな商品を買って、家に帰る青年。

熊本県熊本市。某小学校の帰宅時間。

「はぁっ……」
小学○年生のタカシは、学校で虐められていた。
こんな日々が一生続くんだろうか……と憂鬱な気持ちを抱きながら、家路を急いでいる。
すると。
道路に、見慣れた帰宅路に毛布が放置されていたのだ。
「ﾌﾞｯ(ﾟ∀ﾟ●)三(○ﾟ∀ﾟ)ﾌﾞｯ｀;:ﾞ;｀;:ﾞ;」
タカシは思わず噴出した。
「もっ、毛布だっ……」
何度目を擦り確認しても、やはり毛布だ。
しかも、親切に道路に引かれた白い線(センターライン)の内側に置いてあったのだ。
車が通っても安心安全だ(自転車、バイク……)。
(後はマクラと、敷布団があれば完璧じゃないか)
とほくそ笑むタカシ。
そして、無事自宅に辿り着くタカシ。
「はぁっ……」
部屋に入って荷物を置く早々、深いため息をつく。
「明日も、明後日も……イジメられるんだろうなあっ……」

熊本県熊本市。月曜の昼下がり。

「はぁっ、雨か……」最近、熊本市内では雨の日が続いていた。
青年はウンザリしていた。
ついでに、初回限定盤A、初回限定盤B、のジャニーズ商法にもウンザリしていた。
「もう飽きたよ。おい雨、お前は飽きないのか？」
と雨に問いかける青年。
「　おう？　飽きないぜ？　降るの、マジ飽きないわぁ　」
と答えて来る雨。
「そうか。雨が飽きてないなら、仕方ないな。飽きてるなんてこっちの都合だもんな」
淡々と正論を述べる青年。

……。
…。

「はっ！？」
「夢か」

青年が見た夢だった。確かに、雨と対話出来るはずが無い。
ジャニーズが薄汚い商法を行っているのは、残念ながら夢では無いが……。
しかし、大人の事情なのでアーティスト達にとっても本意では無い事は、絶対に忘れてはいけない。

窓を開けると、雨が降っていた。

「また雨か……。おい、雨、飽きないのか？」
返事が無いので、寝所に無造作に置いてあった飴を口に放り込み、舐める青年。

2011年3月11日(金曜日)に発生した東日本大震災(東北大震災だろカス)。
つまり、なんたらかんたら大震災以降、初めての雛祭りである！！
「だからどうした……」
今月の、どうでもいい情報ランキング、2位であった(1位がｗｗめっちゃ気になるｗｗ)

「ぶつぶつぶつぶつぶつぶつ」

キチガイ○の青年は、ツイッターも利用していないのに、街中でつぶやいていた。

親子が騒いでいる。

「お父さん、はやくはやくっ！！」
「待てよ、比奈」
ヒナと呼ばれた幼稚園児ぐらいの女の子。
「ひな人形、買ってよぉ」
ブチ。切れる青年。
バシュドシュ。包丁で比奈を刺し殺し、ノコギリで切断した生首をひな壇に飾る。



「ははははは。雛祭り、雛祭り」

くっ、狂ってる……。

「あぁ！？　比奈、うぅっ……比奈……」
泣き崩れる父親。
「お父さんの生首も並べましょうか？＾－＾」
青年が見せた優しさだった。
「お願いします……」
間髪入れずに答える父親。
「嫌なこった。お前は、最愛の娘がいないこの世界を生き続けるんだよ」
「地獄だ……」
地獄の雛祭り、開催。