土曜日の熊本県内の昼下がりのある場所は、強い風に見舞われていた。
昨日金曜日までは、確かにその場所に毅然として咲き誇っていたタンポポは、
強風の影響により一瞬にして消し飛ばされた。
その存在を、誰に知られる事もなく、天に召された。
しかしそんな事を、熊本県に住む、
田中、佐藤、鈴木、高橋、渡辺、伊藤、山本、中村、小林、斎藤、加藤、吉田、山田、佐々木、
山口、松本、井上、木村、清水、山崎、中島、池田、阿部、橋本、山下、石川、前田、
小川、藤田、岡田、後藤、長谷川、石井、村上、近藤、坂本、遠藤、青木、
藤井、西村、福田、太田、三浦、藤原、岡本、松田、中川、中野……、
たちは知る由もなく今日も明日も生きて行き、タンポポの行方などは、誰の人生にも、なんの影響も与えなかった。
今日も熊本は、異常者が息を潜めてはいるものの、一見すると平和だ。
熊本に住む1812028人(熊本県の総人口)が、
『楽しんだ事認めない病』『見た事認めない病』等の、
原因不明で治療方法が確立していない難病を患って苦しんではいるものの、平和だ。
tag : ゴミの芸術性タンポポアート得てしてこういうものこの人たちと同列にしていいのか一部アーティストと無関係通常の三倍の速度