●愛する人への恋文

●真機動戦士ガンダムOP主題歌：残酷な天使のテーゼじゃない　～夢を忘れた古い使徒よ～　
●作詞：田中ひろし

YouTube - 残酷な天使のテーゼじゃない　～夢を忘れた古い使徒よ～
http://www.youtube.com/watch?v=KukNgaum8IU


残酷な天使じゃない　残酷な天使じゃない　
神話のことさ
みんなが寝静まった夜 蒼い風で胸のドアを叩いたら
私だけをただ見つめて　微笑んでるあなたを　見たんだ
そっと触れるもの求める事に夢中で　幻覚見たって言うけど
僕は絶対に　絶対に　嘘なんか　言ってない
運命さえもまだ知らない瞳で　僕達の熱いパトスは　覗けやしないのさ
古い　自由を知るためのバイブルよ　 残酷な天使じゃない　残酷な天使じゃない　
神話のことさ



・・・『機動戦士ガンダム』・・・。

それは、アニメ好きなら勿論、アニメに詳しくない人も高確率で認知している、日本が誇るカルチャー文化の代表格の一つだ。

後のロボットアニメが影響を受けているのは言わずもがなとして、ロボットアニメでは無いアニメも無意識的、少なからず影響を受けているアニメである。
『アニメ』という枠で作品を作る以上は、絶対に避けて通れない名詞が『ガンダム』なのである。

中には「ガンダムに影響なんて受けてない」と、ガンダムを気にしていない事を過剰に気にし過ぎている、
本末転倒なアニメ製作者も少なくは無い。

時は、2012年。
今『新世代のガンダム』が始まろうとしていた。

【　第二話　僕達の『ガンダム』が始まる　】

それは田中がアニメスタジオに打ち合わせに行った数日後の話だった。

プロデューサーから「ストーリー案は出来たのか」と言う問い合わせの電話がガンガンかかって来る。
「もうすぐまとまります」と答えてはいるのだが、実際の所は一行も出来ていなかった・・・。
田中にとってこんな事は一度も無かった。

たとえどんなに沢山のロボットが出て来ようとも、美少女戦闘員を出してくれと無茶な要求をされても、
突然、ライバル役のキャラが邪魔だから抹殺してくれと頼まれても、なんとか物語を作り上げて来た。

それが今回に限ってはどうしても浮かんでこないのである。
田中は『ガンダム』という重圧に押し潰されそうになっていた。

気分転換に飲みに行き、田中は行きつけの飲み屋のママさんに酔っ払い力説していた。

「ねぇ・・・ママが子供だったら、どんなアニメが見たい？」
「アニメ？」
「うん」
「突然、なんですか？」
「実は、新しいアニメ番組を作らなきゃいけないんだけどそのアイデアが出ないのよ・・・」
「なーんだ、そんな事か」
ママは呆れたようにそう言う。
「簡単に言うなよ、こっちはこれでも真剣なんだから・・・」
「アニメなんて、真剣に考えるもんなの？」
「アニメをバ力にするなよ！！」

田中は、ワザと怒ったように言った。
少し酔いが回ってきた所為で饒舌になったようだ。

「『アニメなんて』って、そこらの人は考えてるかも知れないけどな・・・結構凄いもんなんだぞ？　ある年の『日本映画の興行収入のトップ4』は、全部アニメ映画が占めた事もあるんだぞ？」

「へえそうなんだ」
「実写の日本映画に人が集まらないって言うのも原因なんだけど、これは結構とんでも無い気がするだろ？　それに、俺がこれだけアニメが凄いって思ってるのは、これだけの事じゃないんだ。アニメは、本当は違うが・・・基本的に子供が見るもんだろ。その子供って言うのは、いずれは大人になっていくんだ、わかるかママ！？」
「子供が大人になるのは当然でしょ」
「ここまで言っても、まだわからんか！」
「田中さん、酔っ払ったの？　まだビール1本しかあけてないのに」
「酔っ払って悪いか！　俺はアルコールに関しては、経済的な身体をしてるんだ。それより俺の話をちゃんと聞け！」
「聞いてますよ」
「子供って言うのはな、凄く影響されやすい生き物なんだ・・・ほんのちょっとした事にも感動したり、怒ったり、悲しんだりするんだ」
「はい、はい」
「その子供が熱心に見てくれてるんだぜ？　最近じゃ、生まれたばかりの赤ん坊の頃からアニメを見て育ってる子供もいるぐらいなんだぜ。そんな子供達が、何年もアニメを見て育ったらどうなると思う？」
「アニメが好きになる」
「子供は元々アニメが好きなんだよ」
「好きじゃない子もいるんじゃない？」
「話題をそらすな」
「ごめんなさい」
「俺の質問に答えてくれよ・・・」田中は、拗ねたようにそう言う。

「だって、アニメが子供に悪い影響を与えてるなんて事はもう昔から言われてる事じゃないの？　要するに、田中さんはそれが言いたいんでしょ？」
「その通り！」
「でも子供だって現実とアニメの区別ぐらいはつくと思うけど」
「そうじゃないんだ。俺が言ってるのは、現実とアニメを混同する様な子供が出て来るって話じゃなく、今の子供達の最初のエモーショナルな体験は、アニメによってなされてるって言いたいんだ」
「なんか難しい事言われても、私にはわかんないわ」
「難しくないだろ？　子供達の情操的な部分においてアニメがもっている責任はとても重大だって言う事じゃないか！」
「よけいわかんないわ・・・」
「じゃあ解んなくていいよ。とにかくアニメって言うのは、とても凄く大きな可能性を持っていて、真剣に取り組まなきゃいけないメディアだって言う事は解ってくれよ」
「はい、はい。わかりました」
ママは、いきなり酔っ払った田中を扱いなれている様子だった。
「そんなに田中さんが、アニメを凄いって思ってるんなら自分のやりたいようにやればいいじゃないですか。自分が子供なら見たいと思うやつを」

ママが話題を変えようとして言った言葉が、田中の動きを止めさせた。

「ママ。今なんて言った・・・！？」
「やだ、田中さん・・・怒ったの？」
「怒ってなんかいないよ。だから、ママ。今なんて言った？」
「ただ、田中さんが子供なら見たいって思うアニメを、やりたいように作ればいいんじゃないかって・・・」

田中は大きくため息を吐き出した。

「俺が子供なら、どんなアニメが見たいか・・・」
「ええ」
「そうだよな、それが製作者としての『基本』だよな・・・」
田中の顔からはすっかり酔いがさめていた。

「なんか俺・・・とても大切な事を忘れてたような気がするよ・・・。ママ、ありがとう」

勘定を置き、田中は店を後にした



【　次　回　予　告　　】

YouTube - 真機動戦士ガンダム　第三話次回予告
http://www.youtube.com/watch?v=ko7huGnvOaI


『ガンダム』という名の重圧を意識し過ぎて『基本』を忘れていた田中はママの助言によって我を取り戻した。
Zガンダム最終回で崩壊したカミーユ・ビダンがZZガンダムのラストでは復活したように。

頑張れ田中ひろし。
2話が終了した時点で、金髪美人も、ニュータイプの謎の美少女も、ヒロインっぽいキャラが一人も出て来ないし、綾波レイはあなたを守ってくれないので死ぬかも知れないが、負けるな田中ひろし。
視聴者の子供達にとってのアムロ・レイになれるように。




・次回、真機動戦士ガンダム第三話　田中、アイデアのむこうに

を、みんなで見よう

【関連記事】

真機動戦士ガンダム　第一話『燃え上がれ本当のガンダム　腐った時代に立て』
http://20yearsafterlove.blog.2nt.com/blog-entry-327.html

真機動戦士ガンダム　第三話『田中、アイデアのむこうに』
http://20yearsafterlove.blog.2nt.com/blog-entry-329.html

　　　　　　　　　　　　　　　この作品を
　　　　　　　　　　　　　富野由悠季氏に捧ぐ



・・・『機動戦士ガンダム』・・・。

それは、アニメ好きなら勿論、 アニメに詳しくない人も高確率で認知している、 日本が誇るカルチャー文化の代表格の一つだ。

後のロボットアニメが影響を受けているのは言わずもがなとして、ロボットアニメでは無いアニメも無意識的、少なからず影響を受けているアニメである。
『アニメ』という枠で作品を作る以上は、絶対に避けて通れない名詞が『ガンダム』なのである。

中には「ガンダムに影響なんて受けてない」と、ガンダムを気にしていない事を過剰に気にし過ぎている、
本末転倒なアニメ製作者も少なくは無い。

時は、2012年1月。
今『新世代のガンダム』が始まろうとしていた。

【　第一話　燃え上がれ本当のガンダム　腐った時代に立て　】

アニメスタジオ。

「早速ですけど今日田中さんに来て貰ったのは、今年の10月に放送予定のアニメで、シリーズ構成をやって頂きたいと思ってるんですよ」
「はぁ・・・」
田中は、やる気のない返事をした。
「(また、シリーズ構成かよ・・・めんどくせえなあ・・・)」心の中で田中は呟いた。

この物語の主人公、田中ひろしはニュータイプでもコーディネイターでもガンダムファイターでもない、
ましてや仮面も被ってない、 シナリオライターである。

たまに小説や作詞等もしているが基本的にはアニメの脚本を書いて生活をしている。
今回このスタジオに来たのも、新しい番組のシナリオ書いて貰いたいという青山の依頼があったからだ。

しかし『シリーズ構成』となると話が違って来る。
アニメ番組等のオープニングテーマを視ていると、『シリーズ構成』という肩書きのついた人がタイトルバックに流れるのに気付くだろう。

しかしこのアニメ業界において、 この『シリーズ構成』という仕事はかなり曖昧なものだ。
単に原作モノをアニメにする時に、原作の何ページから何ページまでを、各話のアニメにするか、と決めてるだけの人もいる。

また、各会社に所属して、その番組におけるシナリオ集めを担当している人をこう呼ぶ場合もある。
さらに田中のように、オリジナルストーリーを作り出す人間を、 便宜上こう呼ぶ場合もある。
勿論、オリジナル作品を作る仕事が、シナリオライターにとってもっとも労力のいる仕事である事は間違いない。

田中が「めんどくさい」と思ったのは、この仕事をやり始めたらほとんど他の仕事が出来なくなってしまうからだった。
それに自分には「ロボット物が得意」だというレッテルが張られているのにも嫌気がさしていた。

田中ひろし、29歳。

若手のシナリオライターの中ではキャリアがある方だが、ここ数年、ロボットモノのシナリオばかり書いていたお陰で、そういうレッテルが貼られそうになっていた。
シナリオライターや作家の場合、レッテルを貼られてしまうのは時に困る場合もある。
自分としてはもっと違う分野、例えば恋愛物やスポーツ物がやりたいと思っても、仕事の依頼は同じ系統しかこないという事になってしまうからだ。
田中は近頃、もっとクリエイターとしての幅を広げたいと思っていたのだ。

「どうしたんですか田中さん、元気ないですね？」
「いやそういう訳じゃないんですけどね、ここに来るのに焦ってたもんで、少しお腹がすいてるだけなんです」
田中は、気持ちがわりとすぐに顔に出るタイプだ。
嫌そうな顔をしているのを青山に悟られないように、間抜けな言い訳をしてしまった。
「どうですか、田中さん？　やって下さいよ」
「どんな作品なんですか？　シリーズ構成を引き受けるにしろ断るにしても、まずそれを聞かないと」
「そりゃ、もっともな事かも知れませんけど、実際の所、どんな作品になるかがまだ決まってないんですよ・・・」
「えっ！？」
「スポンサーは決まったんですけど、本格的な企画書はこれから作っていくんです。それで田中さんにお願いして良い企画を練って頂こうと思ってるんです」
「そうですか」
田中の顔が少し引き締まった。

企画をこれから作っていかねばならないという事は、逆に言うならば『いくらでも好きなものを作れる』という事だ。

シナリオライターとして、それは大変やり甲斐のある仕事だ。
勿論労力は大変なモノになるが、簡単で、やり甲斐の無い仕事よりはずっといい。
田中の気持ちは、「やってもいいかな・・・」と言う方に少し傾いた。

「じゃあ、どんな話でもいいんですか？」
ノリかけた田中の話に、水を差すかのように青山が答えた。
「いえ。どんな話でもいい・・・というわけにはいきません」
「はぁ・・・」
「スポンサーの要望で、『ロボット』を出さなきゃいけないんです」
「(またスポンサーの要望かよ)」
と心の中で呟く田中を他所に青山は、大判のファイルボックスの中から、コピー用紙を取り出した。

「えっ、こっ・・・これ？」
青山は不適な笑みを浮かべた。
田中には血の気が引いている。

「ガン・・・だ・・・ム・・・？」

田中は驚愕した。
それもその筈、この業界を志したもので『ガンダム』に影響を受けていない者は皆無だ。

「詳しい説明は後程するとしまして」
「はっ、はい・・・」
「スポンサーは、例の玩具屋です」

日本のアニメ番組のスポンサーの八割は、玩具メーカーと食品メーカーである。
やはりアニメの視聴率の中で、子供の占める比重が大きいのが、そのもっともな理由だ。
玩具の場合は直接購買層に繋がるし、 食品メーカーにとってもお菓子を買ってくれる子供達は大事なお客様だからだ。
最近は、優良アニメは企業イメージアップにも繋がると言う考えから生命保険会社や、不動産会社がスポンサーになるケースも増えては来たが、まだまだ数は少ない。
玩具メーカーがスポンサーになる場合は、今回青山が田中に見せたように、実際にテレビ番組に登場するメカニックを玩具として売り出す事が必要絶対条件になって来る。

従って、物語はどうしてもその玩具が目立つように作らざるを得なくなってしまうというのが現状である。
そんなアニメ番組を、「単なる30分のコマーシャルに過ぎない」と言う口の悪い批評家も存在する。
実際は、自分達が作るアニメ番組に情熱の全てをかけ、子供達へのメッセージを送ろうとしている製作者達は大勢いる。

シャイなのでそういう思いは只管隠していたが、伝説のロボットアニメ『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督や、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督がそうであったように。

しかしそういう熱意は、余り社会の人々には伝わらないようである。
田中は、何本も玩具メーカーがスポンサーになっているアニメ番組のシナリオを描いてきた経験から、
「ロボット物が面白くない」とは決して思っていなかった。

何故なら『ロボットを活躍させる』という条件さえ満たせば、その中で作家のやりたい事、伝えたい事を色々と詰め込む事が出来るからだ。

繰り返すが、伝説のロボットアニメ『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督や、
『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督や、『銀河漂流バイファム』の神田武幸監督や、
『機動戦艦ナデシコ』の佐藤竜雄監督や、『ラーゼフォン』の京田知己監督や、『勇者王ガオガイガー』の米たにヨシトモ監督や、『ゾイド-ZOIDS-』の加戸誉夫監督がそうであったように。
ガンダムSEEDの福田己津央監督やガンダム00の水島精二監督には、ガンダムを通して伝えたい事なんて微塵も無かったのは言うまでも無いが。

「あのですね・・・」
青山が口を開く
「はい」
「察しの通り『ガンダム』です。今の腐った世の中にこそ本物の『ガンダム』が必要なんです」
青山は対峙していたテーブルから乗り出し、田中の手を鷲掴みにする。
「Gガンダム・・・ガンダムSEED、見ましたか？」
青山は、『ガンダムの名前を借りた偽ガンダム』のタイトルを述べた。

『ガンダム』の名前は何時しかブランド化し、金儲けのためにただ作られていた。
それらの弊害の作品が、某ガンダムSEE○D等である。
作品としての質はそれなりに高いのかも知れないが、所謂、腐女子を意識している商業的な作りになっており『ガンダムである必要性』は皆無である。

田中は思ったものだ。

「今の子達はこんなものを『ガンダム』だと思うのか・・・」と。

ガンダムSEEDも、ガンダム00も、確かに『ある程度』は面白かった。
しかしどっちも「どうせ初代ガンダムには勝てねえよ」と開き直っていたのも確かな現実だ。
青山は本気で「初代ガンダムを越すガンダム」を作ろうと思っていたのだ。
そして、今の子供達に「これがガンダムだ」と胸を張って伝えたいと思っていた。

それが、今は亡き人生の師匠、富野由悠季監督への最大の供養でもあると英断していた。




【　次　回　予　告　　】

YouTube - 真機動戦士ガンダム　第二話次回予告
http://www.youtube.com/watch?v=XliuI3aV9OA



物語は始まった。

モビルスーツも出て来ない。
ガンダム強奪もされない。
仮面の敵キャラも出て来ない。

だが、始まってしまった。

田中ひろし。
今の世の中に、真のガンダムを送り出すため、
視聴者の子供達にとってのアムロ・レイになれるのだろうか。



・次回、真機動戦士ガンダム第二話　僕達の『ガンダム』が始まる

戦雲が田中を呼ぶ

【関連記事】

真機動戦士ガンダム　第二話『僕達のガンダムが始まる』
http://20yearsafterlove.blog.2nt.com/blog-entry-328.html

「おい待て、少年。ビルから飛び降りて死ぬな」
「離して！！　僕はもう死ぬんだ・・・」
「いいか？　今は午後7時50分だろ？　後10分も待てばスーパーのカツ丼は半額になる」
「・・・」
「なのに死ぬなんて勿体無いだろ！？」
「はい・・・」
「カツ丼食って人生に勝つんだよ！」
「ひゅー・・・」
「あっ・・・」

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・曲名：あの少年は何を　作詞：俺

あの少年は一体何をしているんだ
あれほどの才能を持ちながら傍観者に甘んじてるあの少年は
だけど僕は僕で卑怯だった
あの少年に才能を気付かせたら僕が越されてしまうから
だからあの少年の才能には見て見ぬフリすることにしている
どうか　どうかこのまま開花しないでください
お願いします

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「のう孫」
「どうしたの？　ジイちゃん」
「AKB48の北川景子ちゃんは、なんでメンバーと共演しないんじゃ？」
「えっ！？」
「北川景子ちゃんが可愛過ぎて浮いてしまうからかのう？」
「(ジイちゃん・・・)うん、そうだね・・・うん・・・うん・・・」

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【　昨日の川　】

　
【　昨日の大地　】

　
【　昨日の俺　】

tag : 愛する人へのラヴレター愛する人へのラブレター愛する人への恋文

10月31日。夜。
とある一軒家に暮らす、平凡な男子中学生の少年。
今日も両親が喧嘩をしている事を認知しているし、原因が自分だという事も認知している。
そして、自分が学校で虐められてるのも自分が原因なのだろうと思い込む事にしていた。
前から決めていた、この日一大決心をすると。

「僕なんて、生まれて来なければよかったんだ・・・」焦燥感に駆られ、引き出しの中からナイフと何かを取り出す。

「やあ」すると、何故か突然カボチャが声をかけてきた。さっきまで、部屋にカボチャが置いてあったかどうかは定かではないが、少年にとっては興味の無いどうでもいいことだった。
「どうも」普通に答える少年。
「かっ、かっ、かっ・・・カボチャが喋ってるうぅぅぅうぅぅぅ！？　とか驚けよ」トップ声優、野際陽子(代表作：銀河鉄道999の星野鉄郎。次点、ドラゴンボールの孫悟空)みたいな声で能天気に要求するカボチャ。
「まあネコ型のタヌキも根性のあるカエルも喋るから不思議じゃ無いよ」カボチャ相手に淡々と受け答えする少年。
「それアニメの話だろ」実に博識でフレンドリーなカボチャだった。
「でっ、何？」
「お菓子頂戴よ」少年の素っ気無さを他所に、淡々とそう告げるカボチャ。
「これでいい？」と、大好物のベビースターラーメンを差し出す。
「アリガトウ。所でお前なんで泣いてたの？」少年の人生設計では、カボチャから泣いてる理由を尋ねられる予定は無かった。
「べっ、別にお前には関係無いだろ！」少年は別にツンデレでは無かった。
「まあそうだけどさ。あんまりメソメソしてると、笑うからな」と発言し、急に押し黙るカボチャ。
「カボチャ！？　おい・・・カボチャ！？」
「・・・」
しかし、カボチャからは返事が無い。
「カボチャ・・・」

少年は生きる決意をした。
「カボチャなんかに笑われたくは無い」と。
そして少年は、カボチャを手に取り窓から投げ捨てる。

「まぁカボチャが喋るはずは無いんだけどね」ボソっとそう言う少年。
虐められっ子の心の拠り所、それは妄想、空想、仮装だ。少年はこの日のために、何日も前から引き出しの中にカボチャを入れて準備していた。

そして投げ捨てられたカボチャは「がんばれよ。虐めっ子達なんかに負けるな」と発言し、
天に還るのだった。その声が少年に聞こえる事は無かった。

翌日・・・とある中学校では、新聞には載らない、ニュースでも流れない事件が起こった。
虐められていた男子中学生が虐めっ子の男子中学生をぶん殴り涙目にしたのだ。
殴った少年は「カボチャに笑われたくないから」と語ったらしい。
それを聞いて、見て見ぬフリしていた担任も、傍観していた生徒達も少年を嘲笑ったが、
カボチャだけが彼を笑わなかった。

「おい親友、凄いぞ。11月1日までセヴンイレヴンで350円以上の弁当50円引きだ」
「でっ、お前は何買って食べたの？」
「ごろごろ焼豚チャーハンだ。すげえ美味かったよ」
「ネーミングセンス・・・」
「おっ、俺が考えたんじゃないぞ。そういう商品名なんだぞ」

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YouTube - オナニ　一発撮り
http://www.youtube.com/watch?v=XoUh1hcAX24



・曲名：オナニー　歌、作詞、作曲：俺

お願い　人は他人のオナニーが見たくて見たくて仕方ないの
自分のオナニーは見せたくないけど　他人のオナニーが気になって気になって
というか　というか　自分が勃起不全で勃起しないから
オナニーしてる人が羨ましくて妬ましくて仕方ないの
だからもっともっともっともっと　シコッて自己陶酔して自己満足して
オナニーすらも出来ないゴミの代わりにもっとシコって

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「よっ」
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「いや別に」

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tag : 愛する人へのラヴレター愛する人へのラブレター愛する人への恋文オナニー他人のオナニーが気になってたまらないごろごろ焼豚チャーハンセブンイレブン熊本龍田7丁目店

「そうか、もうそんな時期か」
郵便ポストに入っている市長選挙の投票はがきを取り出し、そう呟く山Pこと山下智久ばりに格好よかったらいいなと日々思っている熊本県熊本市に住むひきこもり糞ニートの青年。
この時期になると毎回思っているのだが、漫画『ドラゴンボール』の人気キャラ、バクテリアンぐらいに大事なものが何故手渡しじゃないのか多少疑問を抱きながら。現に不配や遅配、盗難が起こっているのに本当に疑問だ。結局の所お偉いさんが「選挙なんてどうでもいいですよ」と公言しているのだろうと思っていた。

「その投票ハガキを渡して貰おうか！」
突然、くろずくめの男が現れる。黒人だ。気持ち悪い。家畜だ。と日本人に思われている人種だ。
「誰だ！？　名を名乗れ！」
「黒ずくめ四天王の一人・・・マイケルだ」
なんて礼儀正しい奴なんだ・・・と感心する青年。
「ジョニーだ」と礼には礼で返す田中ひろし。

「剣を取れ」と、二本持っていた剣の内の一本の鉄の剣を目の前に置くマイケル・グサスト。
マイケル・ジェイガンはキルソードを装備している。漫画『今日から俺は!!(著：西森博之)』の三橋貴志ばりに、実に正々堂々としている男だ。
間違えた。黒人は人間じゃなくて、この日本では家畜と同等の扱いをされているので、オスだ。
「おっ、おう」と下半身を握る田中まさし。しまった！寝起きじゃないから勃起してない・・・。それ以前に、剣違いだ。
「やるな」と褒めるマイケル・スカロコ。
「お前もな」と褒め返す田中さとし。
戦うべき敵同士の間柄でありながら、互いの能力を認められるとはなんと素晴らしい関係なのだろうか。

「だが戦う前に、聞かせてくれ」と口を開く田中りょうた。
「なんだ？」と聞き返してくるマイケル・アルベイン。
「なぜお前は投票ハガキを欲しがっているんだ？」夜回り先生水谷修ばりに理解のある大人のフリをすれば、心を開いてくれると考えたのだ。
「黒人には・・・黒人には投票権が無いからだ！　市県民税は払ってる・・・。税金は払ってるのに、選挙権、住民票が無いなんてふざけてるだろ！！」おかしいですよカテジナさんと叫んだウッソ・エヴィンばりに泣き叫ぶマイケル・カトレット。
「マイケル・・・そうだったのか」
そのやり取りを目撃していたのは、通りすがりの中学生、マセガキ健太だった。
「あれ、黒人・・・外人には参政権が無いんだっけ？」と疑問に思い、ノートパソコンを取り出し調べようとする。パソコンで手に入れた世界が全てだった。パソコンの画面に「がいじんにもさんせいけんはあります」と書いてあればあると思って、「ガイジンサンニハサンセイケンハナイデース」と書いてあったら無いと思うのだ。
「でもまあ考えてみたらどうでもいいや」と呟き、塾に向かう健太郎。

「ありがとう、みんな家畜扱いしてたのに、黒人の俺の話に耳を傾けてくれた日本人はお前が始めてだ・・・」と俯きながら述べるマイケル・コールソン。
「マイケル・・・」感涙する田中トシオ。
「本当にありがとううぅう！！　この国は・・・この国は狂ってる！」と叫び、自爆するマイケル・バークライト。チュドオオオオン。
「マイケルううぅぅぅううぅぅぅ！！！！！！！」

マイケル・・・悲しき男よ 誰よりも愛深き故に・・・。

「だがマイケル・・・。外人差別はいけない！　外人にも参政権を！　って提唱したら、結局その『差別をしたらいけないって考えこそが最大の差別』なんだから・・・どうしようもないじゃねえか・・・八方塞なんだよ。この国は、どうしようもねえんだよ・・・！！　どうすればいいんだよ、マイケルうぅぅぅうううぅぅぅぅ！！！！」
と叫び、田中マサシはこの国を変える決意をし、10年後、ニートのままだった。

そして、田中ケンジとマイケル・ロドリオのそれを遠くの崖の上から望遠鏡で高みの見物していたのは、
黒ずくめ四天王の残りの三人、天才ピアニスト野口健、弟思いの佐藤、アフロ石田の三人だった。

「ふふふ。田中タケシ・・・か。恐るるに足りぬな・・・ふふふ。はっはっはっ」と高笑いする、
黒ずくめ四天王の残りの三人、トーマス、元ラッパー、ビビリ阿部の三人であった。
突然この三人の母ちゃんが出現し「仕事探してよ・・・」と言われたので、この三人は謝って崖から転落し、全治33分だった。その隙に、堂本剛演じる33分探偵こと鞍馬六郎がこの事件を解決した。だが、外国人の参政問題は解決されなかったという・・・。


誰かがふと呟く。
「ゾマホン・ルフィンは有名だし何がしたいのかも明確だったけど、ケビン・クローンってなんだったんだ・・・」と。



・主題歌：太陽　作詞：森山直太朗＆御徒町凧　作曲：森山直太朗　編曲：中村太知　歌：森山直太朗

YouTube - 森山直太朗 太陽
http://www.youtube.com/watch?v=V9XvGiGug1E



ちょっと一曲歌わせて 今語っておきたいことがあるんだ・・・。

いつか僕もあなたも白髪になって 忘れてしまうだろうけど・・・。
昨夜見たニュースの事だけど・・・、
「　ある事件で捕まった犯人の顔が嬉しそうだったんだ　」
見たくもない現実をナイフで切り裂いた ただそれだけのこと・・・。

洋服も通う場所もみんな一緒　思考すらも一緒・・・。
あらまあ みんな一緒に綱渡り 流行り廃りにぶら下がり・・・。

花咲き誇るこの小さな列島(しま)にこれ以上何を望むのですか？
殿様じゃあるまいし・・・。

「おい親友、昨日さ、スーパーで特売の、のり弁当があったんだよ。250円」
「うん」
「でさ、7時頃行ったらそれが半額だった」
「うん」
「特売の半額って、ありえないだろ？　こういうのを奇跡って言うんだろうな・・・」
「言うのかもな」

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YouTube - 神様あなたは何を考えているんですか？　一発撮り
http://www.youtube.com/watch?v=J6kemvd7yow



・曲名：神様あなたは何を考えているんですか？　歌、作詞、作曲：俺

神様　あなたは何を考えているんですか？
純粋にコメントを欲しがっているあの少女はなぜ泣いているのですか？
あの少女の涙を知りながら死なないでいる鬼畜どもはなぜ生きているのですか
もし私に人を裁く力があるのなら迷わず奴等を地獄の片道列車に乗せます
神様　あなたにはあの少女の涙と　少女の涙を無視するフリしてる家畜たちの薄笑いが見えないのでしょうか？

神様　あなたは卑怯です　あなたは他のクズとかわりません
少女の涙を高みの見物してるあなたは
他のカスと同じ　面白さの火事場泥棒です

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「義姉さん、どうしたの？　俺に相談って・・・」
「大変なの、あの人のパソコンの検索履歴に『勃起した中学生の無料写真』って・・・」
「まずそんなの見るなよ。まあ大丈夫だよ」
「でも・・・」
「興味と性癖は別物だからさ、俺だって時々『堂本剛を痺れ薬でしびれさせて犯したい』で検索してるし」
「でも・・・」


【　昨日の空　】


【　昨日の川　】


【　昨日の大地　】


【　昨日の俺　】

tag : 愛する人へのラヴレター愛する人へのラブレター愛する人への恋文神様あなたは何を考えているんですか？勃起した中学生の無料写真のり弁当125円堂本剛を痺れ薬でしびれさせて犯したい

出会い｜ラブサーチで出会い
http://www.loves.ne.jp/?cl=49919



出会い系(？)サイト。
男性月額2800円、女性無料ってふざけんな。
特売レンガ一個(30円)の貯金残高しかねえ俺が入れるかよ。
ただ、この2800円って値段なんだけど、高いようで安いんだよね。

出会い系サイトのダブルドラゴン(双頭)、ワクワクメールとハッピーメールは、
サイト内メール一回送るのに5P(50円)かかるんだけどさ、これって良心的な値段設定なんだけど、
10回で500円、100回しちゃったらもう俺の月給、つまり5000円じゃん？
だけど、ラヴサーチは極端な話1000000000000000000回サイト内メールしても月額料金の2800円で済むんだよね。
人はついつい目先の値段で判断しちゃうけど、長い目で『会う』って事を視野に入れるなら『ラブサーチ』とかの月額サイトとかの方がいいのかもね。
会えねえと判断したら退会すればいいだけだし、確かに安い値段では無いけど、
ワクワクメールとかとハッピーメールとかで必死に必死にメールしまくってポイントだけ消費しまくって気付いたら数万円消費してたのに会えない・・・。
よりはマシなのよね。言っちゃえば『授業料が定められてる』んだからね。

後、何が素晴らしいって、ちゃんとした所でも女性には、
『登録無料に加えて、男性とメールしたらお金あげます』みたいな仕組み取ってる所があるんだよね。
悪く言っちゃえば合法的なさくら勧誘だね。
でもここはそれが無いみたいだから凄く信用できるよ。
女性は無料で登録出来るなら、冷やかしの女性が多いと思われるかも知れないけど、
ちゃんと身分証明書で年齢確認してるからその心配も、俺に彼女が出来る確率ぐらいに無い。
つまり単純に考えて、無料だから冷やかしに入ろう、では無くある程度『本気』の女性が数多く登録してるって事だ。

なんでここまで褒めるのかって言うと、妹がラヴサーチの運営に誘拐されて、
「返してほしければ不自然なぐらい褒めろ」って『身代褒めちぎれ』を要求されたから。
あっでも普通に優良サイトっぽいよ。有料サイトだけに。プププ。

大体なら登録して全貌調べたいんだけど、2800円だろ・・・。
プラモデルの『ジオン公国軍 サイクロプス隊セット(2007年11月)機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』と同じ値段じゃねえか。

でも『出会い系大佐(上には『出会い系少将、中将、大将がいるけど・・・』)』である男友達が言うには、
「実はあまり教えたくないけど、ラブサーチ・・・会えるよ」らしい。
なんであまり教えたくないって、男性登録者が増えちゃったら分け前が減るからだね・・・。
それでもなんだかんだで教えてくれたのは自信があるからだろうね。
「俺よりいい男なんていないから利用者が増えても分け前なんて減らない」って。
ネットの評判は信用出来ないけど、ネットの評判はいいし、俺の男友達の生の声としても評判はいい、つまり信用出来るサイトだ。

「会員数115万人突破」らしいけど、ハッピーメールが「日本最大級の350万人を超える会員数！」だから実に現実的な数字とも言えるね。アメーバブログの、運営に気に入られてるブログのアクセス数の水増しばりに水増ししてる悪徳サイトも所も余裕で多いんだけどね。
「100万人突破ってお前の脳内で・・・だろ」って突っ込みたいけど突っ込んだら負けって心配が無いっぽいね、ここは。マジで100万超えてるっぽいから(結局俺たち利用者には調べる術は皆無だけどね。感覚的にね)。

後、『会員データ』を選んだら見れる歴史みたいなので、
『2008年6月・・・杉本彩トークショー開催』ってのには正直ちょっと・・・かなり惹かれた。
サポートも信用出来て「営業日内でなら24時間以内には返信します」とか偉そうに明記されてるんだけど、大抵看板に偽りありなんだけどマジっぽい。試しに問い合わせてみたら返って来た。しかも俺登録者じゃないのに丁寧に・・・ｗ。まぁ世の中には当然『サポートを充実させるフリをして信用させるフリ』をする悪徳サイトも多いんだけど、ここは違うね。色んな出会い系サイトを見て来た俺の感覚的にね。結局最後に信用出来るのは、ネットに氾濫してる情報じゃなくて『自分の感覚』だけだしね・・・。

出会いに金使ってもいいって奇特な奴は絶対ここを利用した方がいいね。俺の妹も登録してるしさ。

いや素晴らしいよ本当、このサイト、ラヴサーチ。
「出会い系」で括っちゃったら世間的には良いイメージ持たれてないんだけど、言わばここは『コミニティサイト』だ。本当に素晴らしい。俺の男友達の『出会い系少将』は、ここで大事な同性の仲間も出来たらしいしね。
出会い系＝エッチする場所って先入観はどうかと思う・・・。
サトシもタカシもヒロシも登録してるし、コンビニ店員さんがここに登録したら、次の日コンビニに客が来てレジ打ちしたらしいし、タクシードライバーがここに登録したら、次の日お客さんが乗ってくれて運転したらしいし、マルコがここに登録したら尋ねなくてもすぐに母親と再会出来たらしい。物凄い開運サイトじゃねえかｗ。

本当に素晴らしいわ、このコミニュティサイト。
困った事に、この俺ですら非の打ち所が無い・・・。それぐらい素晴らしい。
偉人の『貶すより褒める方がずっと難しい』って格言あったよね。
まぁそれ以上に『傍観するより貶す方がずっと難しい』なんだけどね・・・。

『他人に対して死ねとかカスとか言える人は心優しくて他人の気持ちが理解出来る人』なんだけどね。
『他人に対して死ねとかカスとか言えない人は心が腐ってて他人を機械ぐらいにしか思ってない生きる価値皆無の腐れゴミ』なんだけどね。

いやー、コミニュティサイト『ラブサーチ』、最高・・・。

出会い｜ラブサーチで出会い
http://www.loves.ne.jp/?cl=49919


それと、俺が張ったURLから行って登録したら、ゴミクソに金が入るから、よろしくね。

・・・。・・・。・・・。はぁっ。

tag : 出会い｜ラブサーチで出会い出会い系って括りサイクロプス隊セット俺の月収5000円ワクワクメール、ハッピーメール杉本彩トークショー特売レンガ一個(30円)月額2800円

「とぅるるー。がちゃ、おい親友」
「ん？　電話なんて珍しいな」
「今うまかっちゃん作ってるんだけど、どうすればいい？」
「ガチャ」
「えっ・・・」

●愛する人への恋文　ブログの開設から 146 日
●10月26日のアクセス数 閲覧数：回(PV) 　訪問者数：人(IP)
●[ジャンルランキング]恋愛：4位→　[サブジャンルランキング]片思い：3位→

・曲名：僕は見てるだけだから別に見てる事は　作詞：俺

たとえば急に僕が接続禁止設定されたとしよう
だけどちょっと考えて欲しい
僕は見てるだけだなんだから僕が見れなくなっても僕には関係ないだろ？
何故なら僕は見てるだけなんだから
見れなくなったって見れるはずだろ？
見てれば偉いんだから
見てるだけの王様の僕が見れなくなるなんてありえないだろ？

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「おい親友、俺はさ・・・絶対生田斗真は売れると思ったんだよ」
「ほう」
「2001年の夏ドラマ『ネバーランド』で三番手張ってただろ？」
「うん」
「今井翼と三宅健には悪いけど、生田の演技が突出してたよ。あの頃から才能の片鱗見せてたよ」
「今井翼と三宅健って誰？」

【　昨日の空　】


【　昨日の川　】


【　昨日の大地　】


【　昨日の俺　】

tag : 愛する人へのラヴレター愛する人へのラブレター愛する人への恋文うまかっちゃん生田斗真柿僕は見てるだけだから別に見てる事は

「おい親友、大変だっ！！」俺は親友の部屋に入る早々、パソコンのモニターに向かってる親友に開口一番声をかける。

「どうした？」視線をモニターから逸らさず尋ねて来る。
「近くのショッピングモールの中にケーキ屋が出来たんだけどさ、1500円でケーキ食べ放題とかやってたんだよ・・・」俺は少しはにかみながらそう告げる。
「で？」やはり、タイピングしながら興味無さそうに相槌を打ってる親友。
「でも、男一人でケーキバイキングとか入るのは恥ずかしいだろ？」
「じゃあ女友達と一緒に行けよ」と言われるやいなや、俺は首を吊ろうとしたが親友はさり気無く、ガイルの必殺技『ソニックブーム』を放ち、俺を若干吹き飛ばした。俺は生まれて初めて人情の機微に触れられたような気がする。

「まぁ悪かった。で？」俺にどうしろと？ってニュアンスで尋ねて来る親友。流石に『女は何時もは冷たいのに時折優しさを見せる男に弱いからギャップで落とせ(著：伊藤孝)』が愛読書の奴は一味違うぜ・・・！！

「俺に凄い考えがある」俺は満面の笑みを浮かべて断言する。
「俺と一緒に行けば恥ずかしくないとかって愚案じゃねえだろうな・・・」
「おいおい・・・。伊達に俺は、現代の大軍師黒田官兵衛って呼ばれてないぜ」まぁボケてるジイちゃんから呼ばれてるだけだが。
「で？」ガンダムSEEDの女キャラばりに勿体ぶらずに早く言えってな感じで素っ気無い親友。
「お前には、小学生の妹がいるだろ？」この発言は不意打ちだろうと、俺はほくそ笑んだ。
「いるけど・・・。で？」だがやはり、一緒に帰って噂とかされると恥ずかしい藤崎詩織ちゃんばりに冷たい親友。
「お前の妹を少し貸してくれ！！」と俺は、田代まさしが志村けんにした土下座ぐらいに誠意の無い土下座をして頼み込む。
「別に構わないが。小学生の女の子と一緒なら、ケーキバイキングは恥ずかしくないのか？」素朴だが当然の疑問をぶつけてくれる親友。甘いな、ガトーショコラぐらいに甘いぜ親友。

「俺を舐めるなっ！！」と、幽遊白書(著：冨樫義博)の飛影ばりに叫び、迅速に親友の妹の部屋に向かい事情を説明し、共にショッピングモールへと向かう。俺の下半身が密かに勃起してるのは内緒だ。

俺には、漫画『泣くようぐいす』を思い付いた木多康昭ばりの大発想があった。
それは、親友の妹にショッピングモールの本屋で週刊少年ジャンプの人気漫画『ONEPIECE(著：尾田栄一郎)』と『バクマン(著：小畑健)』の単行本を一冊ずつ買って貰うのだ。
そしてをそれを読みながらケーキ屋に入って貰う。
その直後俺が「いやー、女の子でも少年漫画とか読むんだなぁ、まあ女の子が少年漫画好きでもいいけどねっ！！」とワザとらしく発言しながら入る。
そうすれば当然の心理として「なるほど、じゃあ男がケーキ屋に来てケーキバイキング頼んでもおかしくない」と店員や周囲にすりこめる。
完璧過ぎるロジックだぜ・・・。自分で自分の才能が怖い。生まれて初めて、女にモテるために必死に学んだ心理学が役に立ったぜ。

そして、野口英世を親友の妹に渡し、ちゃんとお釣りは俺に渡すように強く申し付けて休憩コーナーのベンチで待機してから数分、親友の妹が本屋から戻って来る！

「ありがとう！！」と俺は兜甲児くんばりの熱さでお礼を述べるが、何か様子が変だった。
おや・・・？しいもうとのようすが・・・ 。とりあえずBボタン連打してみたが駄目だった。

「ごめんなさい。ONEPIECEとバクマン、売り切れでした・・・」
「そっかあ。まあ人気漫画だからね」
俺は男の子なので泣かなかった。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　完