「腹減ったなぁ。吉野家に行って豚丼でも食べるか」
吉野家、熊本市バイパス店に訪れるイケメン(だったらいいなと日々思っている)青年。
カウンター席に座って数秒後、
「ご注文お決まりでしょうか」と、オレンジ色のポロシャツを着た店員が確認に来る。
「すいません、豚丼と味噌汁」
「!?」
唖然とする店員。周囲の客達は、騒然としている。
「しょっ、少々お待ちください」青年はまだ大佐だったのだが、待つ事にした。
「お待たせしました。店長の田中です」
数分後、先程の店員が、店長を連れて来た。
「どっ、どうも」恐縮しながら答える青年。
「豚丼、本当に食べますか?」店長自ら注文を確認する。
「あっ、はい。豚丼と味噌汁をお願いします」
「本当に、牛丼を食べる吉野家で、豚丼を注文するんですか?」
「はい。お願いします」
「返金は一切受け付けておりませんが」
「はい。だからお願いしますよ、豚丼」
あまりのシツコサに、流石に切れ気味になった青年。
ガキ「ママー、なんであの人吉野家で豚丼食べてるの?」
ママ「みっ、見ちゃダメよっ……」
OL「クスクスっ。牛丼屋で豚丼って……クスクス」
サラリーマン「牛丼屋で平気で豚丼食べる奴が、日本の企業をダメにしたんだよなぁ」
老人「最近の若者は、牛丼屋で平気で豚丼を頼めるのか……ワシ等の若い頃では考えられない話じゃ」
高校生「いや恥知らずの若者でも、牛丼屋で豚丼頼むのは無理だわ」
「!?」驚く青年。