
ASCII(アスキー)のプレイステーション最高傑作(MOONも傑作だが・・・。いずれにしろもっと評価されるべきソフトなのに、知名度が低い・・・)RPGツクール3は本当に名作なのだが、タイトルにはローマ字しか使えないのだ。
なのでタイトルは『kurusumasnogataru』だった。微妙に綴りを間違えていた。彼の(親友の田中の)人生のようだった。
薄暗い部屋で、勇者みたいなグラフィックの主人公が目覚める。
名前は、レーニス。
「 メッセージ: クリスマスだあぁぁぁあ!! うわー。どうしよう 」
の後、移動可能。町に出れる。
名前:レーニス 性欲:1 性欲:25 性欲:5 性欲:3 性欲:2
なんとRPGツクール3は『レベル』や『体力(いわゆる、HP)』や『力』の表示名を任意に変えられるのだ。
だからとにかく、『性欲』だった。
RPGツクール3はとにかく凄い。1997年に発売されたゲームとは思えない。
『アニメティカ』という付属機能で、グラフィックを自作出来るのだ。

『レーニス』の移動グラフィックは自作なのだ。この作者は凄過ぎる。上手過ぎる。
○ボタン(ファミコン、ゲームボーイでの『A』ボタンみたいなもん)で近くにいた子供に話しかけると、
「メッセージ:サンタクロースは両親なの?」と言って来る。
ここで三択が出る。
スーパーファミコンのツクール2までは「はい」と「いいえ」しか出来なかったのに、
なんと三択まで設定出来るのだ。本当に凄い。今プレイしても十分楽しめる。
寧ろ、本当に文字通り『無駄に』高機能になった昨今のツクールシリーズより、
絶対に、プレイステーション2でもプレイ出来るRPGツクール3の方が優れている。
まぁ気を取り直して、三択が出る。
・両親がサンタクロース
・恋人がサンタクロース♪
・君の心の中にサンタクロース
「両親がサンタクロース」を選ぶと「子供:ふざけるな死ね!!」と子供と戦闘になる。

戦闘 自動 逃亡 作戦 設定
から選べるぜ。
レーニス
性欲 25
性欲 5
と表示された。敵の名前は『子供』だ。
『戦闘』を選ぶと、続いて、
攻撃 防御 自殺 自殺 自殺
と表示された。わけがわからない。
子供の攻撃、レーニスに9999のダメージ
レーニスの性欲は亡くなった。ゲームオーバー。
「恋人がサンタクロース♪」を選ぶと、
ジャスラックの人が急に沸いてきて「歌詞使用料払え!!」と戦闘になる。
ジャスラックの人の攻撃、レーニスに9999のダメージ
レーニスの性欲は亡くなった。ゲームオーバー。
「君の心の中にサンタクロース」を選ぶと、
「レーニス(本名 鈴木):君の心の中に・・・サンタクロースはいるんだよ!?」
「子供:!? お兄ちゃん・・・ありがとう」と、点滅した後子供のグラフィック消滅。
「レーニス:うわあああああああああああ」
メッセージ:レーニスはパワーアップ!!!!
性欲(HP)が1上がった 性欲(MP)が1上がった
近くにいた、白髪のジイさんグラフィックのジジイに話しかけると、
「キリスト:へい?」
二択が表示される。
・YES・キリスト!!
・NO・キリスト!!
「YES・キリスト!!」を選ぶと、
「キリスト:YES!」と表示される。
「NO・キリスト!!」を選ぶと、
「キリスト:NO!」と表示される。
一体どうしてしまったんだろうか、この作者は。
レーニスの家?の隣にあった、吉野家に入ってみる。
どうも、ドラクエでいう宿屋、ポケットモンスターでいうポケモンセンターの役割らしい。
店員に話しかけると、
店主「メッセージ:らっしゃああああああああああい」
バイトじゃなくて店長らしい。
二択が出る
・牛丼!!!!!!!!
・腹が痛い!!!!!!!
「牛丼!!!!」を選ぶと、全回復する。所持金から300減る。
「腹が痛い!!!!!!!」を選ぶと、
「店主:松屋にでも行ったのかい?」と表示される。
この物語はフィクションなので、実際の人物団体等とは一切関係なかった。
ちなみに、店の中に1人だけいる客(戦士っぽいグラフィック)に話しかけると、
「山岡:この牛丼は出来損ないだ。食べられないよ」
と表示される。意味が不明だ。
町から出ると、フィールドだ。

フィールドはこんな感じで自分で行きたい所を選んで移動する、
スーパーファミコンの名作RPG、ロマンシングサ・ガ形式なので、フィールドで敵とは遭遇しない。
「サンタの家」という所に行ってみるレーニス。
中には、サンタがいた。
サンタに○ボタンで話しかけると、
「サンタ:メリー・・・、」
三択が出る。
・クリスマス!
・クリトリ・・・栗とリス!
・苦しみます!
「クリスマス」を選ぶと、
「サンタ:ふーん」と表示される。素っ気無い。
「クリトリ・・・栗とリス!」を選ぶと、
「サンタ:ふーん」と表示される。素っ気無い。
「苦しみます!」を選ぶと
「サンタ:やめろ! お前はまだ若いんだ!! 早まるな・・・」
メッセージ:サンタが仲間に加わった トナカイが仲間に加わった カエルが仲間に加わった
いっきに、2人(正確には、1人と1匹)も仲間が増えたぞ!!
なんと心強いんだろうか。
そして外に出ると、行ける所が増えていた。

RPGツクール3はこういう事も出来る優れものなのだ。
「最後の場所」という所に移動するレーニス達。
なんとそこには、レーニスの親父がいた。
ちなみに「最後の場所」に向かう前に最初の町に戻って、
子供を消してない状態で子供に話しかけると
「子供:サンタさんは本当にいたんだ!?」と、
最強の武器「うまい棒」が手に入る。
「親父:レーニス!?」
「レーニス:親父!?」
「親父:俺はクリスマスに一人なのに、お前は・・・お前は・・・」
「レーニス:親父・・・」
「親父:サンタと、トナカイさんと過ごしてるなんて、許せん!」
「さんをつける相手がおかしいだろ」って突っ込む暇もなく、三択が出る
・親父
・おやじ
・オヤジ
どれを選んでも
「親父:問答無用!!」と強制戦闘が始まる。

トナカイは「真っ赤なお鼻」を唱えた。全員の防御力が9999上がった。
サンタの攻撃、親父に9999のダメージ。親父は力尽きた。
「親父:レーニス・・・強くなったな・・・」
「レーニス:親父・・・違うよ。親父が弱くなったんだよ!?」
この親子は、ボクシング漫画の最高傑作『がんばれ元気(著:小山ゆう)』の大ファンだった。
「親父:あぎゃぱあああああ。俺は、独りは・・・ひとりは・・・嫌だ・・・」
と、親父消滅。
「レーニス:親父・・・違うよ・・・」
人はさ・・・誰かと一緒にいてもさ いなくてもさ
みんな みんな
一人なんだよ 本当の意味で、一人なんだよ・・・。
「サンタ:さ よ う な ら」
とサンタが立ち去っていく
人はさ・・・誰かと一緒にいてもさ いなくてもさ
みんな みんな
独りなんだよ 本当の意味で、独りなんだよ・・・。
「 真っ赤なお鼻の トナカイさんは
いつもみんなの 笑い者でした
しかしその年の クリスマスの日
サンタのおじさんは言ったのです
暗い夜道では ピカピカの お前さんのお鼻が 役に立つのさ
いつも泣いてた トナカイさんは 今宵こそはと 喜びました・・・ 」
画面が暗くなる。
そして、舞台が城の一室みたいな所に移る。
「ジャスラック:ふふふ。バカめ。世界的に有名な歌だったら、使っていいとでも思ったのか?
いささか、考えが甘かったようだな
ふふふ。ははは。はっはっはっ・・・さて、チキンでも食べるか」
メッセージ:ジャスラックの人は、食中毒で死んでしまいました。
メッセージ:終
~エンディング~
YouTube - RPGツクール3 エンディングテーマ
http://www.youtube.com/watch?v=CL0s9UOVvKcなんとRPGツクール3は、『音楽ツクール3』という別売りのソフトを使って、
自分で作曲が出来るのだが、この物語の作者には作曲能力なんて無いので、
エンディングテーマはあらかじめ用意されてる音楽だった。
恐らく、ほとんどのRPGツクール3ユーザーがエンディングに選んだと思われる名曲だ。
本当に、RPGツクール3は音楽も名曲揃いなのだが、
KinKiKids(キンキキッズ)30枚目のニューシングルにして最高傑作の、Family~ひとつになること(作曲:堂本光一)を作詞した、堂本剛が詞をつけても恥ずかしくない出来栄えといっても決して過言でも贔屓目でも無い。
なのに何故・・・何故・・・。
RPGツクール3は売れなかったのだろうか。
なぜ、人は、ひとりなのだろうか。