
「赤と白い服がダセえんだよ! もう学校くんなよっ!!」
「うわああん。やめてよえ……」
とある中学校。
ウルトラマンは、怪獣から虐められていた。
放課後。公園のベンチで1人佇んでいるウルトラマン。
「もう嫌だ……。正義のヒーローがいればなぁ」
と、泣きながらつぶやくウルトラマン。
「まあ、仮面ライダーも、ウルトラマンも、所詮作り物なんだけど……」
苦笑いしながら淡々と現実的な事を述べる、ウルトラマン。
ふと視線を下から周囲に向けると、仮面ライダーがショッカーから虐められていた。
「バッタ野郎、きめえんだよっ!!」ベキベキ。
「うわああん……」泣き喚いている、仮面ライダー。
(あの子も、虐められてるのか……助けてあげたいけど、面倒な事に関わるのはごめんだ……)
「正義の味方ウルトラマンが、いればなぁ……」と、ウルトラマンはつぶやく。
「正義の味方仮面ライダーが、いればなぁ……」と、仮面ライダーはつぶやく。
だが、いるはずはない。
明日も、明後日も、明々後日も……永久に続く。
ウルトラマンが怪獣から虐められる日々は。
仮面ライダーがショッカーから虐められる日々は。
そして……、
●主題歌:ウルトラマンガイア 歌:田中昌之&大門一也 作詞:康珍化 作曲:松原みき
「 ギリギリまでがんばって・・・、ギリギリまでふんばって・・・、
ピンチの、ピンチの・・・ピンチの連続・・・
そんな時、『ウルトラマン』が欲しいっ・・・!! 」
堂本剛(ウルトラマンガイアの大ファン)「あの歌は、『ウルトラマンガイア』は本当に素晴らしいですね。
ウルトラマンの存在、否定してますもん。
あくまでも頑張るのは自分自身であるべき、ってステキな愛のあるメッセージを投げてくれてますもん。
結局、ヒーローは、ギリギリまでがんばってふんばる、僕達全日本人だけなんですよ。
『ウルトラマンが欲しい』けど、いるはずはない・・・ってやるせなさを抱えながらね。
本当に、現実的で素晴らしい歌だと思います」
堂本光一「お前バカだろ」