俺は全財産の100円玉を握り締めて、ラムネを買いに、近所の駄菓子屋に訪れていた。
だが、しかし、この不況の煽りを受けて110円に値上げてしていたんだ。
しぇーっ。どうしよう。
あの「ぷしゅうううううう」を聴かないと、夏じゃねえよ。
俺はショックのあまり小便漏らした。アップルジュースだ。ごくごく。水分補給だ。
すると、なんとなく察してくれたガキが俺に声をかけて来た。
「10円、あげようか?」と。
武士の情けだろうが、一寸の武士にも五分の魂だ。
俺にも、意地と誇りがあるので拒否した。
それに、どうせ「はいあげたw(上に)」ってオチに決まってる。俺はもう誰も信用しないぞ。
インターネット回線会社「凄いなー^^誰も信用しないなんて^^
『誰も信用しない』って明言してる人は、ネット、携帯の利用が出来ませんよね^^
『繋いだら接続される=信用してる』『メール送ったら届く=信用してる』
って思って接続、送信してますよね?ww
我々の事、信用してるじゃんww」
正論過ぎww笑ったwwやめろwwwそれ言ったら終わりだろw
「僕、私はもう誰も信用しないぞ」って言ってる悲劇のヒーロー、ヒロイン、全滅じゃねえかw
こういう奴等って、絶対ネット利用してるwww
『接続される』って信じてるww『相手に受信される』って信じてるwww
山奥にこもってろよって話だわなww誰も信用出来ないならwwwwwwwww。
話をそらせた所で、本編に戻ります。
それから小1時間、俺は自動販売機の釣り銭口を漁りまくった。
10円見付けた。
「やったー!!」急いで駄菓子屋に戻る俺。
「ラムネは売り切れたよ」駄菓子屋のババアが勝ち誇った顔でそう言う。
「うまい棒11本ください」俺はそれ以上に勝ち誇った顔だった。