「騙されないぞ俺は」ぶつぶつ。
新年の熊本市内の某インター店のブックオフ。
青年はつぶやいていた。
毎年ブックオフでは正月にはセールが行われるのだが、その内容が気に障っていた。
1000円以上購入したら福引が出来るのだが、その内容が、
2000円割引券、500円割引券、300円割引券、100円割引券、50円割引券、となっているのだ。
青年は、2002年から毎年毎年この店で福引をするのが恒例となっていたのだが、
50円割引しか当たった事がないのだ。
(詐欺だ。50円割引券しか当たらないようになっているんだ!!)
青年はこの日っ……カバンに包丁を入れていたっ!!
復讐するためだ。自分の純粋な気持ちを踏み躙ったブックオフに。
50円割引券しか当たらないようにしている、ブックオフにっ……。
(うおうううううううううううう)
青年は、福引を引いた。ここで、50円割引券を貰うのと同時に、
店員を刺すつもりなのだ!!
なんと悲しい復讐鬼なのだろうかっ……。
ただ、ただ、100円以上の割引券が欲しかっただけなのに;;
するとっ!?
(あああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁっ!?)
なんと、100円割引券が当たったではないか。
「ぶっ、あぐっ、えぐっ……」
青年は、嗚咽を漏らして泣き崩れた。
その涙で、100円割引券は、濡れて使えなくなった。
トム「どんなじゃああああああああああああああああ」
マイケル「しらねえよっ……」