

日曜の昼下がり。
熊本県熊本市は雨模様だった。
「雨……か」水溜りを見ながら物思いに耽っている青年。
「雨の日には雨の日にしか見れない風景があるな」何かを悟ったかのようにひとりごちる青年。
「 それはどうかな? 」青年の脳内に、謎の声が語りかける。実態は無い。
「誰だ!?」思わず尋ねる青年。
「 俺はお前だ。 お前は俺だ 」
「ほう?」なんか知らんけど納得した青年。
「 その水溜り、本当に雨で溜まったものかな? 」と問いかける、もう1人の青年。
「どういう事だ!?」暇だから大袈裟に尋ねてみたが、特に気にはなってなかった。
「 誰かが、風呂場から汲んで来て作った水溜りかもよ? 」
「何故、そんなことをする必要がある???」
「 必要? くくく。お前はまだこの世の中に、必要性や理由を求めるのか? 俺達が生まれた事、生きている事、死んで行く事全てに、必要性や理由などは……ない! 」と豪語する、もう1人の青年。
「そうか」と、青年。
「 うん…… 」と、もう1人の青年。
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