日本一面白凄いブログ、愛する人への恋文(
http://20yearsafterlove.blog.2nt.com/)・・・。
熊本県熊本市に住むキムタクこと木村拓哉ばりに美形な好青年が運営するブログだ。
ある日、そこの読者(読豚)のお母さんから深刻なメールが届いた。
直接会って話しを聞いて欲しいらしい。
熊本市内に来てくれるらしいので、喫茶店で待ち合わせる事にした。
「どうしたんですか?」
小奇麗な喫茶店のボックス席で、向かい合わせに座っている母親に尋ねる主。
店内には、KinKiKids(キンキキッズ)30枚目のニューシングルにして最高傑作、
Family~ひとつになること(作詞:堂本剛。作曲:堂本光一)が流れている。
「私の息子と娘が、貴方様の神々しいブログを見て楽しんで、見てないフリ、楽しんでないフリをしてる事には気付いてますね・・・?」恐る恐る尋ねて来る母親。
「ウンコはしてますか? 爪は伸びますか? って?? 人間だから当然ですけど・・・」
「ですよね。それであの・・・僭越なお願いで恐縮なのですが、気付いてないフリをして頂けませんか?」
「どういう事ですか?」
「あの子達にとっては、見てる事、楽しんでる事がバレルのが何より屈辱なんです。見てる事認めたら発作で死ぬ病気を患ってるんです・・・」辛そうに事実を述べる。事実ほど辛い事は他に無い。
「やっぱりですか。まあ俺だって、罪にならないからって人殺しはしたくないですよ」
気付かないフリをしてあげる事を快く了承する主。
「ありがとうございます。それであの・・・野原しんのすけばりに厚かましいのですが・・・、」
「大丈夫ですよ? 僕は『度量が広い』コンテストで5位でした。参加者、5人」
「そうですか。なら大丈夫ですね・・・」突っ込んではくれなかった。
「コメントを欲しがってくれませんか・・・?」
ホットコーヒーを多少口に運び、切り出す母親。
「どういう事ですか?」真意を尋ねる主。
「そうすれば『コメントしない自分は偉い』と思い込めるじゃないですか・・・」
「そんな事でしか優越感に浸れないんですか???」
今更わかりきった事だが、改めて事実を突きつけられ驚愕する主。
「はい・・・。『コメントを欲しがれば』それを見た浅はかな子達は、さも自分がコメントしない事で世界を変えた気になれる、社会と繋がった気になれる、王様気分を味わえる、と思い込んでいるんです・・・。『よし! コメントしなければコイツのモチベーション低下させられる!!』と勘違いしてるんです・・・」
本当の意味での知的障害者を生んでしまった事を涙ながらに悔やんでいる母親。
「つまり、コメント欲しいよぉ!! って騒いで、『なるほど!コメント欲しがってるならしなければ勝ち!! だ!!!』 って意味不明な優越感に浸らせればいいんですか? なんでそれで勝ちなのか解らないんですけど、あの子たちの世界ではそうなるんですか???」淡々と真理を抉り続ける主。
「はい、だって面白さでもユーモアでも頭脳でも顔でも勝てないんですから、そうやって歪んだ勝利気分ぐらい味あわさせてあげてくださいよ・・・!!」
泣きながら懇願している母親。
「まあ、僕も面白いから構いませんよ。『コメント欲しがってるならしてやるか』って、度量の広さを顕著にするコメントをするのか『絶対にコメントなんてしないもん』って度量の狭さを顕著にするコメントをするのか、楽しみです。どっちにしろ楽しめます」
この主はどんな材料でも昇華する。傍観者達では遥かに及ばない境地に辿り着いていたのだ。
主は子供の頃父親から心理学を叩き込まれていた。
こんな学問がなんの役に立つんだと疑問を抱いていたが、今になって役に立つとは思ってもいなかった。
浅はかな傍観者達の心理を悉く看破し焦らせ、焦ってないフリをさせているのも、父親の教育の賜物だったのだ。
「子供達の脳にはクソが詰まってますから、多分『コメントしたら負けだ、したら負けだ』ってブツブツ呟くと思います・・・。本当に恥ずかしいです・・・」ただただ申し訳なさそうに泣いている母親。
「それは別にいいですよ。ただ、」
「?」
「見てる事に気付いてないフリをしてくれてる人の優しさ、気付いてないフリをしてあげてください、と根回ししてくれてる人の優しさにも未来永劫気付かないと思うと、憤りを通り越して呆れますね・・・」
「すいません。私の教育が間違ってました・・・」
「とんでもない。教育関係なく、腐る奴は腐るんですよ。たとえば、腐るんですよ」
そして後日。
傍観(障害)者A「よーし、コメントしなければ勝ちだ! 偉いんだい! 全てにおいて負けてるけど、『コメントしない』って点では勝ってるぞぉっ!!!」
傍観(障害)者B「コメント欲しがってるって事はしなければ勝ちだな? もっとも、コメント欲しがって無くてもしなければ勝ちだけどね! 何もしなければ勝ち!! 障害者のフリすれば勝ち!!!」
傍観(障害)者C「障害者だからコメントしなくてもいい。コメントしないって事は負けなんだからもう二度とそのブログは見れない、当たり前。けど障害者なんだから大目に見ろ」
傍観(障害)者D「見てない見てない見てない見てない見てない見てない見てない見てない見てない」
傍観(障害)者E「コメントを欲しがってる? つまり、コイツはコメントがブログ更新のモチベーションなんだなぁ!? よーし、だったらコメントしないぞ!! ざまあみろ!!! モチベーションが保てなくなっただろ!? はははははははははははあああっ!!!!」
そんな浅はかで筒抜けな思考を見物している、
銀河一面白凄いブログ、愛する人への恋文(
http://20yearsafterlove.blog.2nt.com/)の主。
「いやー、こいつらの浅はかな思考って本当面白いな。飽きないわ。何時も、コメント出来ない、つまり俺に敗北して俺に勝ち星を、モチベーションをくれて本当にありがとうっ!!!!」
と、腐れ傍観者たちを逆に傍観して楽しんでた。
この主とゴミ傍観者達では、役者が、器が、格が違ったようだ。