「おい親友」青年は親友の部屋に入ると同時に、声をかける。
「ん?」エロ本から視線をそらさず、面倒臭そうに声を出す。
「マクドナルドに、ランチタイムってあるだろ? セットが490円になるアリガタイやつ」
「ああ、あるある」明らかに適当に相槌を打っている親友。
「あれがさ、普段は午後2時までなんだけど、今は何故か期間限定?で、午後9時までやってるんだ」
「へー……」
「いやー、夕飯の時間帯にまでランチタイムサービスしてくれるなんて、太っ腹だよな」
「かもな……」
「この機会に、マクドナルドのランチタイムサービスを夜に利用したらどうだ?」
「ああ、考えとく」
「じゃあな」と、部屋から立ち去る青年。
エロ本から視線を入り口に移し、視界から青年が消えるのを確認した後、
「それ、ディナータイムだろ!?」と叫んだ。