TOHOシネマズ、熊本光の森。さや侍。
公開期間:2011年6月11日~終了日未定 上映時間:103分 12:10 16:55 20:30
映画、『さや侍』を見て来たけど、凄かった。面白い程度の領域じゃなくて、凄い。
『面白い程度』が欲しいなら、ゲーセン、ボーリング、カラオケ、マグマでも行けばいいしね。
笑い、怒り、不安、恋愛、友情、競争意識、慈しみ、憧憬、狂気、いたわる心、成長と堕落・・・。
『さや侍』の中には、全ての感情が詰まってた。
楽しんだ事を認められない『認めない病』の若君を、
野見隆明さん演じる罪人のさや侍こと野見勘十郎が30日間の期限付きで、
色んなネタを披露して『楽しんだ事を認めさせたら』無罪放免、
ムリだったらミンチにされてハンバーグ(江戸時代なのにハンバーグ。流石な世界観だ)にされる。
この『30日の業』を例えばブログでやって、「面白かったらコメントしてください」だったら絶対ムリだね。
絶対認めないね。だって日本人だもん。腐ってるもん。
楽しんだ事、見た事認めるより認めない方が、ずっと得だって熟知してるもん。
素直に他人の面白さ認められるなら、日本になんていませんって。
まあ私の場合『認めさせない』んだけどね。
自分より能力が低いザコには『見た事認めさせない』んですけどねwザコは『見た事認められない』んですけどね。能力が足りなくて。怖くて。
若君だって、散々野見勘十郎のネタで楽しんどいて、「楽しんで無いもん><;楽しんで無いもん><;」だったしね(流石にあそこまでされて罪悪感に苛まれたのか、最後の最期には認めやがった。「楽しんで無いフリをしてただけです!!」ってwさや侍をあそこまで追い込んどいてそれかよww)。
正にこのブログ読者の腐った性根そのものwww
てか、今の全日本人が感染している現代病『楽しんだ事認めない病』を取り上げた松本は本当に偉大だ。
(所で『30日のブログ記事』やったら、面白いかな。そんなのやれるの、地球上の生命体では俺だけだよな。凡人だったら、11日目ぐらいでネタが尽きるだろう)
作中で気になったのは、途中、父親を見捨てた娘たえ(熊田聖亜ちゃん可愛い)を、
板尾創路演じる門番倉之助が諭すんだけど、
多分この門番には娘がいる(いた)って設定なんだろうな。作中では言及されないけどね。
ラスト近くに門番平吉がなんの伏線も無く突然「若君は〇〇が〇〇らしい」
って情報をさや侍に持って来るんだけど、これも、情が入ったさや侍のために、
必死に色んな人に尋ねたんだろうな・・・と思うと目頭が熱くなるな。
「描写されてる事が全てじゃない。寧ろそれしか見れない奴はうんこちゃん」って、
そんな当然の事を松本監督は再確認させてくれる。
最初、さや侍を狙う賞金首として、
りょうさん演じる『三味線のお竜』とROLLYさん演じる『二丁拳銃のパキュン』 腹筋善之介さん演じる『骨殺師ゴリゴリ』って奴等が、ウルトラマンの怪獣ばりに派手に紹介されて、怒涛の攻撃でさや侍を血だらけにするんだけど、コイツ等実はさや侍の事が好きで、仕込んだケチャップを血に見せてビビらせるだけっていうお茶目な奴等(演出が神過ぎるぜ)。
伊武雅刀さん演じる家老もよかった。
國村隼さん演じる殿様がコンペイトウ(お菓子)を食べる時に感知したら「ギギギ。切腹を・・・モウシツケル」と発する高性能なロボットって設定。これはシュールだ。
で、所謂『ネタバレ』ってやつになるから避妊ぐらいに要注意なんですけど、ラスト直前に、松本人志本人が出て来ます。娘たえと一緒にさや侍を見守っていた、猫が死んでしまうんです。
何故か松本人志が歌い出す。
●曲名:父から娘へ~さや侍の手紙~ 歌、作詞:松本人志 作曲:竹原和生(竹原ピストル)、高須光聖
YouTube - 父から娘へ~さや侍の手紙~
http://www.youtube.com/watch?v=JN7XRFkF3Go VIDEO 「 心配しないでください。猫は生きていた時より楽しいです。
猫は、今 色んな猫と一緒にいます 猫にとって幸せなのか 不幸なのかはわかりませんが
猫と飼い主の絆は永遠です・・・。
もしかしたら こうして初めて猫と飼い主の絆は 永遠となるのかもしれません・・・。
もし死んだ猫に会いたくなったら、 愛する人と出会い、 愛する人を愛して下さい
めぐり めぐり めぐりめぐって あなたが猫の飼い主になったように
巡り 巡り 巡り巡って いつか猫があなたの飼い猫に生まれるでしょう・・・。
めぐり めぐり めぐりめぐって ただ、それだけですが、それが全てです・・・。
巡り 巡り 巡り 巡って、 ただ、それだけですが、それが全てです・・・
うどんすすり指導:ほっしゃん 」
松本人志は言います。
「俺は未来の日本からやって来た。俺は、その猫の生まれ変わりだ!!」と。
そして、七日でなんでも治す薬草で、猫を蘇生させます。
猫「にゃああああああああああああああああん」
そして消え去る松本人志・・・。現代で、元気に自転車を漕いでいる。
これはマリファナ深海ばりに深いww
所で賞金首三人組が派手に登場するのに、「この三人なんだったんだ???」で終わるのも、またいい。
この三人は実は幽霊なんだ。だからさや侍に攻撃しても、無傷。この三人は見えていなかった。
団子屋?でこの三人が待ってるのに、閉めたのもそれなら納得がいく。
店員からはこの三人が見えなかったんだ。だって幽霊だから。
「おい、並べよ」って言った人は霊感が強いって裏設定。深いなー^^
娘たえとも、お互いに存在認知してなかったみたいだしね。
さや侍がボロボロになったのは幽霊に攻撃されたからじゃなくて、ただ、気まずいから。
娘たえに対して「ただ逃亡してるだけ」だと気まずいから自分で自分痛めつけた。
微妙に知ってる人とエレベーターの中で二人っきりになったら気まずいから、
なんとなく携帯イジるノリです。
メイクを駆使して『重症』を演出してたさや侍。
だから、ガキの幻想である『七日で治る薬草』で治ったと錯覚した。治ったも何も実際には無傷だった。
ちなみに、三味線のお竜はたえの母親。
幽霊とはいえ、愛する妻を刀で攻撃は出来ない。だから野見は刀を捨てた・・・。
正に「どういう事だってばよ!?」だな・・・。
まぁっ、そんなわけで、1800円(前売り券だから1300円だけど。ストラップ///)の価値は充分あった。
うまい棒180本買うなら、これ見た方がいいよ。
他の観客も、笑ってたような、泣いてたような・・・。
まあ、本来他の観客がどう思ったかなんて無関係なんだけどね。
『自分自身』がどう思ったかなのに、何故か対象に対して他人がどう思ったか確認しないと、笑える作品なのかなんなのかわからないバカの多い事多い事。
俺的、さや侍の評価・・・星一郎、星二郎、星三郎、星健太、星五郎
俺的、さや侍の点数・・・沸点(100点満点中)
まあそれはいいんだけど、松本人志って『0から1』を作れるよね。これって凄い事だよね。
たとえば俺はこうやってこの記事に限っては『さや侍』に便乗して自己発信してる分際だから、
これは『1に便乗するダサい行為』だ・・・。
「映画とブログでは規模が違う」とか、ダサイ言い訳もそろそろやめないとね。
あくまでも『本質的』な事を言ってるわけだし。
『自分』が見て楽しんでるブログが、一日アクセス数1億の人気ブログだろうが、
一日のアクセス数が三河屋のサブちゃんの1アクセスの御用聞きブログだろうが、
『自分が見てる、楽しんでる事実』には無関係ですやん。
他の人が楽しんでるか、楽しんで無いかなんて。
まあ便乗でも一応は創作行為な訳だから、傍観者よりは、
「見てれば神なんだもん><」って勘違いしてる腐れ傍観者よりはマシだけど、
底辺ゴミよりマシだからどうしたって話。
でも、俺はリストカット(自傷行為)とか出来るからね。それをネットに公開出来るからね。
即ち0から1を作れるからね。
『1に便乗してしか自己発信出来ない』なら確かに、借金まみれの親父ぐらいに格好悪いけど、
俺はちゃんと作れますからね。無から、1を。リストカットだけじゃなくね。
確かに小説とか書く時はすぐにパロディとか既存のキャラとか有名人とか出しちゃうけど(=1に便乗)、
俺「あー、眠い」
俺「寝よう」
俺「グーグー」
俺「よく寝た」
ってな具合に、0から1、作れますからね。これが面白いかどうかなんて知らんよ(てか教えない)。
何か書く=自分がつまんないって事がバレる 何も書かない=自分がつまんないって事がバレない
『バレない』だけで、つまんなさに変化は生じないけど、
傍観者「僕は見てるだけだから、つまんなくないんだもん><><><><;;;;」
って年中ヤク中的思考をどうにかしろよ本当に。
だから『野見隆明(さや侍)のつまんなさ』をバラしたら面白いんでは?
って気付いた松本は最高峰に面白いって事だよ。
後、さや侍を見た奴にも、見てない奴にも、この作品を意識させられるってのが凄い。
見た奴は勿論、死ぬまでこの作品を意識続けるけど、見てない奴も生涯この作品を意識し続ける。
俺のブログもそうだよね。知らずに知らずに、内面に入り込んで、気になって気になって仕方ない。
もちろんお互い『意識してる事を認められる程度の作品』でも無い。
たとえば映画館でさや侍を見なくても、ネットに繋いで俺のブログを見なくても、
一度何らかの形で存在を知ってしまってるなら、
リアルでのありとあらゆる場面で俺達が浮かんで、気になって仕方ない。それが俺と松本人志イズム。
でも、気になってる事は認められないw目を背けて、直視しない、いや出来ないwwたまんねえ。
俺と松本人志の共通点
・『絶対的』に優れた作品を作れる
・『笑い』と『面白さ』を熟知している
・バカには『理解させない』作品を作れる
・気になってる事、楽しんだ事、見てる事を『認めさせない作品』を作れる。『認められる程度』では無い
・何をするにも関わらず『無意識的』に存在を意識させる(意識してる事を『認められる程度』では無い)
・数少ない中学生なので、自覚無き幼稚園児たちを楽しませる義務がある
・レベルを下げて、レベルの低いカスを笑わせる気は無い
・レベルを下げて『楽しんだ事認められる程度』の作品を作るつもりは無い
・バナナの大食い大会で優勝した人に、「この人の頭踏んだら、スルってすべるんでは?」
・『意図的』に「この程度の作品なら自分でも作れる」と思わせる事が出来る(そう思わせれば勝利なので)
・人間
最大の共通点は、お互い『矛盾』が大好きって所かな。
受け手に「矛盾してるじゃん」って『思わせれば』、受け手はその『矛盾』を文字通り盾にして、
楽しんだ事実、面白かった事実を棚に上げて、無かった事に出来るじゃん。錯覚なんだけどね。
伝家の宝刀のように「矛盾してる!!」の脳内一点張りでね。
ある意味救済なんだよ。チンケなプライド救ってやるためのね。矛盾を使ってやるってのは。
はい、楽しみました。楽しんだ事認めたくないです。楽しんだ事、見た事認めたらプライドが傷付きます。
どうしましょう;;はい、矛盾を探しましょう。
『矛盾』さえ発見出来れば『楽しんだ』は相殺、消せますからねww
それはいいんだけど、俺、映画館から出て来る人に「さや侍は面白かったですか?」って尋ねたんだよ。
生の声が欲しかったから。
1「この映画を理解出来た時、僕は人間になるんだと思います」
18「つまらないですね。面白過ぎて気に入らないので、つまらないです」
55「面白い、つまらない、って括りを超えてますよね。これはもう神話です」
188「><;;><;;;;><;;;;」
501「トンカツが食べたくなる。そんな不思議な映画ですね」
1200「俺が五年後に思い付くような作品ですよ^^;」
852302「素晴らしい映画でした。いや、これは、映画・・・なのか???」
125422024522「僕の私小説『風』には及ばないけど、中々の作品ですね!!」
tag : さや侍 30日の業 どういう事だってよ 理解出来ない程のレベル シュール 世界の松本監督 父から娘へ~さや侍の手紙~ 0から1を作る 便乗クズ