もうすぐ夏がやって来る時期の朝。
「ふうー」
ジャニー喜多川社長から貰った高級マンションの一室で優雅に目を覚ますデブ豚、
国民的アイドルデュオ、KinKiKids(キンキキッズ)の堂本剛。
とても似ているが、お笑い芸人の河本準一(次長課長)では無いので要注意。
うまくいかなくて、やる気も起きない。そんな毎日だ。
だが、ヘコこんでる時でも朝はやって来る……。やるせない。
眠い目をこすり光をあびたら、太陽がまぶしい。もうすぐ夏がやって来るのだ。
朝食は、ベビースターラーメンと、おやつコロッケだ。
深い意味は……ある。
すると、相方の堂本光一が物凄い形相で入って来る。
「剛、大変だっ……!!」
「どうしたん? ガリガリ君で、もう一本当たったん?」
「AKB48のトップ、前田敦子(AKB48)が『Flower(フラワー)』ってソロ曲を出しやがったんだ。ちなみに作詞は秋元康さん」無視して、淡々と説明する堂本光一。HALさん>>>秋元康。←誰だよお前。
「フラワー……だと!?」驚く、堂本剛。
最初に『AKBのトップ』と明言しているのに、その後、括弧=『 () 』でまで『AKB』を強調した件にはつっこんであげなかった。
「俺達の大事な曲のタイトルを、パクリやがった!!」
普段冷静な堂本光一が、ムッキー……と怒っている。よっぽど許せなかったのだろう。
「光一……」高1が通りかかった。だが、空気を読んですぐに自殺した。
「剛……」
言葉はいらなかった。二人の意思は一致した。
二人で、前田敦子の王室に殴り込む決意をしたのだ。
確かに、見て見ぬフリして知らないフリをすれば色々と楽だ。
だが、だから、せめて自分達だけでもこの醜い『嘘の世の中』で『愛の花』を咲かそうとしたのだ。
この世は苦しい事ばかりでは無いし、
こんなに頑張ってる人たちがいると、誰かに思って欲しかったのだ。
それ以前に堂本光一は、堂本剛が建国した『シャーマンニッポン共和国』の件を完全スルーしているのだが、それはまた別の話である。
しかし案の定、前田敦子の親衛隊数百人が立ちはだかる。
「あっちゃんには、指一本触れさせん!!!!!! ^p^ ^w^ ^r^」
こいつ等は強敵だ!
AKB48総選挙で、前田敦子に投票するために投票権が入ってるCDを買いまくっている精鋭たちだ。
「くそ……」
「ちぃっ……」
ボロボロになりながら戦っている、堂本剛、堂本光一、ガチャピン、ムック。
「キンキのお二人、てこずっているようだな!!」
複数の、謎の男の声がする。
「誰や!?」声を合わせる、堂本剛、堂本光一、マイケル。
出現したのは、男性ダンスユニットの、DAPUMP(何人いるのかは誰にもわからない)だった。
「お前等!?」声を合わせ驚愕する、堂本光一、堂本剛、マジンガーZ。
「コイツ等は俺達が食い止める! お前等は、前田敦子の王室に向かええぇ!!」
と叫ぶ、DAPUMP(何人いるのかは誰にもわからない)、及川光博(ミッチー)。
「すまない……」
キンキキッズとDAPUMP(何人いるのかは誰にもわからない)はいわゆる『共演NG』なのだが、
それはあくまでも事務所同士の確執であり、所属している彼等は仲良しだったのだ。
「あつこぉぉ!!」数々の犠牲を超え、前田敦子の王室に辿り着いた、堂本剛、堂本光一、水筒。
「どうかしましたか?」いつもの、やる気の無い顔で平然と尋ねる前田敦子。
「てめえ。俺達の曲、『フラワー』をパクッただろ!?」
「でもキンキさんにも『愛について』って曲、ありますよね?」
「それがどうした!? 話をそらすな!」
「キンキさんより先に、さだまさし様、スガシカオさんに『愛について』って曲が、ありますが?」
「あっ!?」
バカだった。
国分太一(TOKIO)「どう思った?」
●主題歌:愛について(アルバムCD『Jalbum』通常盤に収録の名曲) 歌:KinKiKids(キンキキッズ)
「 声かけたり、心配したり、してくれる人に対して・・・、
無視するのは『愛』乏しき人のする事なんだ・・・。
そんな、悲しい人には、ならないで欲しい・・・『あなた』にはっ!!
忘れないでいて。離れていたって、いつでもアナタを・・・愛してる人たちが、いる事・・・。
自分を守るために、誰かの事傷付けたりしないで・・・っ!!
『あなた』にはそんな、愚かな人には、なってなんか欲しくはない・・・。だから・・・、 」
国分太一(TOKIO)「どう思った?」